今日の禁断 |
ホテル |
いよいよ本格的な年末になりました。変な言い方ですが、このところの時間の経過の早さは、まさに「年末」ならではのことなものですから。ということで、毎年恒例の堤町でのイルミネーションが夜道を明るく照らす季節が始まります。おそらく、12月に入ったあたりから始まったのでしょうが、最初に見たのは12月3日の練習日に、旭ヶ丘に向かう時でした。5時過ぎにはもう点灯していますからね。写真を撮ろうと思ったら、人がいっぱいいたので、やめました。その日は、実は技術委員会が練習後に行われる予定だったので、私は職場の会館をセッティングして、エアコンのタイマーを入れてから練習に向かいました。ところが、まだソリストからの連絡が入っていないために曲目の詳細が分からないということで、その会議が中止になってしまったのです。仕方なく、家に帰る途中にエアコンを止めるために職場に寄ることにしました。まあ、またイルミネーションの写真を撮るのもいいかな、と思いながら。そうしたら、まだ10時前だというのに、もうそれは消えてしまっていましたよ。去年までは確かにこの時間まではやっていたはずでしたが、なにかあったのでしょうか。
結局、写真は次の週に撮れました。FacebookにはiPhoneで撮ったものを載せたのですが、こちらはNEX-6で撮ったもの。全然違いますね。
12月になってうれしかったのは、「いじわるばあさん」の復刻版が出たことです。「サザエさん」の作者長谷川町子の作品ですね。これの単行本は全6巻を持っていたのですが、いつの間にかなくなっていたので、全く同じ装丁で出たのは、とてもうれしいことです。来年の1月と2月にそれぞれ2巻ずつ出て、全巻揃います。
これらは、リアルタイムに当時の姉妹社版を買っていたものだったのですが、同じ作者のものでも「サザエさん」とはずいぶんテイストが違っているな、と、当時は感じていました。基本的にブラックユーモアの世界なんですよね。その背景には老人問題などもちりばめられていて、かなり深い味がありました。
もちろん、「サザエさん」も、姉妹社版で全68巻を揃えて、今でも持っています。「いじわるばあさん」の場合は朝日新聞出版による完全復刻ですが、いまは「サザエさん」については初版と同じものは手に入れることはできないはずですから、これは貴重品ですよ。でも、おそらくそのうちに同じように全巻復刻されることでしょう。
原作は新聞に連載されたものでしたから、その時々の世の中の模様(「世相」という言葉は、あまり好きではありません)が作品の中に反映されています。作品それ自体が、見事な風俗史料となっているのですよね。そこで、このたびオリンピックの東京への招致が、単に対抗都市の力不足による消去法から決まってしまったようなので、かつての東京オリンピックの時にはどのようにネタにされていたかを、見てみることにしました。
奥付を見てください。昭和41年に発行された初版です。オリンピックは昭和39年ですから、この中にその頃の新聞に載った分が入っています。そうしたら、たくさんありましたね。盲目的にこの国家の大行事に従っている庶民の姿が、とても生き生きと描かれているのですよ。本当にこの頃は、全国民がオリンピックを見るためにテレビの前に集まっていたのですね。
私のお気に入りはこれ。著作権に抵触しないように、たまたま机の上に開いて置いてあった本を撮った、という趣旨ですので。 |
aventure number : 2181 |
date : 2013/12/12 |
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