2141(13/9/23)-2160(13/10/31)

今日の禁断 サザン

 きのうは、ラジオの交通情報などで「利府では大規模なコンサートが開催されますので道路の渋滞が予想されます」みたいなことが何度も放送されていました。このコンサートは、だいぶ前からWOWOWで生中継するのは知っていました。ツアーのファイナルを、被災地であるこの宮城県で行うということもあって、そういう扱いになったのでしょうか。そう言えば、今回のコンサートのバンドのリーダーが、少し前にソロでコンサートをここでやっていて、その時もWOWOWから中継されていましたね。
 だから、私は居ながらにしてテレビで見られるし、最初からそんな渋滞を押してまで出かけていくようなことは考えてもいませんでした。そうしたら、Facebookの友達が、2人もそこに行く、ということで、レポートを書き込んでいるではありませんか。シャトルバスに乗り込む時の長い列や、スタジアムのまわりの混雑ぶりが、リアルタイムに伝わってきて、私も現地に行っているような気になってしまいます。
 WOWOWの放送は、リアルタイムでは見れなかったので、少し遅れてプレイバックしてみました。さっきFacebookで見たばかりのスタジアムがテレビに写っているのは、なんだか不思議な気持ちですね。
 そのうち日が暮れて、会場が暗くなると、客席に明かりが点いたようになりました。歌に合わせて揺れているので、ペンライトでも渡されたのかな、と思っていると、どうやらそれはお客さんが腕につけているリストバンドのようでした。それが、一斉に点いたり消えたり、あるいは色が変わったりしています。アンコールのときなどは、それを使って人文字を描いたりもしてました。ということは、それはどこかで観客全員のリストバンドをコントロールしているということですね。こんなの初めて見ましたよ。コンサートのツールも、どんどん進歩しているのですね。
 そして今日は、新田さんとのリハーサルです。こちらもFacebookで日々の活動を見ることが出来ますが、フィンランドからお帰りになったかと思ったらもうなんだか日本全国あちこちを行ったり来たりして、きのうまでは山中湖のあたりにいたのだとか、ものすごいことになっていますね。まず最初に交響曲を全部通してしまいましたが、「この1カ月で、いったい何があったのでしょう」と、最大限のおほめの言葉です。とは言っても、「3楽章は、もう1度きちんとやりましょう」と、あまりにガタガタだったところは見逃しません。実は、今日のリハーサルは久しぶりにM-10を使って録音してみました。そろそろ、自分の音をきちんとモニターしておかなければいけませんからね。この3楽章は、このところずっとbpm=84で練習していたのですが、今日の新田さんの指揮はそれよりもずいぶん速いような感じだったので、まずその速さをチェックです。ところが、それはbpm=83と、殆ど変わりませんでした。やはり、みんなと一緒の合奏だと速めに感じられるのでしょうかね。
 会場には、新田さんからのフィンランドのお土産が広げられていました。

 それと、この間は録れなかった、Tシャツの背中の写真も撮れました。

 ついでに、この会場に少し前にお願いしてあったポスターとチラシが掲示されていたので、その写真も。


 ところで、別のFacebookで、「牛丼をテイクアウトしたら肉が入ってなかったので、本部にメールを出したら対応がいい加減だった」みたいな書き込みを見つけました。そんなのは、以前こちらに書いたさるレコード会社の代理店の対応に比べたら、ほんとにかわいいものです。
aventure number : 2141 date : 2013/9/23


今日の禁断 ロリポップ

 月曜日に指揮者練習の模様は、レベル設定をミスらないように、用心をしてオートで録音していました。それを聴いてみると、やはりかなりりベルが低くなっていました。ボリュームを上げればいいのですが、新田さんの声などはそれでもほとんど聴き取れません。そこで、いつものようにM-10付属のソフトを使ってダイナミック・レンジを修正します。そうすると、かなり聴きやすくなったので、せっかくですので、それをネットにアップしてみようと思いました。今までそういうことを熱心にやってくれた人が、今回はお休みで練習に参加していないものですから、録音を聴きたくても聴けなくなってしまった人がいるでしょうからね。私も、実はその一人、会場で録音している人はたくさんいるのに、なかなかそこまでやってくれる人がいないので、私が聴くためだけにでも録音してみようと思ったのですよ。
 もちろん、録音はPCMで行っていました。その修正されたファイルで聴いてみると、弦楽器の音などはとても素晴らしく録れていましたね。出来の悪いCDなんかよりずっといい音が聴こえてきます。それを、転送用にさらにmp3に圧縮すると、ちょっと輝きはなくなってしまいましたが、それでも十分な美しさで聴くことが出来ます。まず、あの日に最初に全曲通して演奏したものを、楽章ごとに分割して私のレンタルサーバーへFTPで転送、職場のwifi環境だと上りが遅いので、それだけ圧縮しても全部で1時間近くかかってしまいましたね。そして、それぞれのファイルへのリンクを掲示板から張って、一応完成です。それをFacebookページで告知したら、掲示板にはアクセスできない人からも「いいね!」があったりして、なかなか関心が寄せられていることがうかがえます。
 それは、なんの仕掛けもない単純なリンクなので、一応ダウンロードを前提に使ってもらおうとしていたのですが、自分で使う時にはダウンロードは必要ありませんから、普通にクリックしてストリーミングで聴いてみました。それが、とてもサクサクしていて(という使い方を知らない人が、半分以上いるんですってね)、使いやすいんですね。いつの間にか、こんなに楽に音楽の再生が出来るように、OSやブラウザが進歩していたんですね。なんか、私がホームページを作り始めた頃には、特別なタグを書き加えないとうまくいかなかったような気がするのですが。
 試しにiPadでやってみたら、見事にシベリウスの交響曲第1番が聴こえてきましたよ。なんか、自分でやったものがこういうところから流れてくるのが、すごく不思議なような気がしてしまいます。来週あたりにはiPhoneも手に入れているでしょうから、そこでも同じように出来るのでしょうね。すごい世の中になったものです。
 これだけ手軽に聴けるようになったので、3楽章などは何度も繰り返し聴いてしまいましたが、もう私の欠点がバレバレですね。それこそ、新田さんがおっしゃっていた、「競馬馬」のような状態になっていたことがありありと分かります。これを克服して、来月の本番に臨まないと。
 当初は最初に通した部分だけをアップするつもりだったのですが、この際、全部のリハーサルもやってしまおうと、残りの、本当の意味での「リハーサル」の部分も全部同じようにアップして、リンクを付けくわえました。まあ、なにかの役に立ててください。ただ、私が乗っている時しか録音してなかったので、この交響曲が全てです。他の曲の録音も、ご要望と音源提供があれば、アップするのに吝かではありません。
aventure number : 2142 date : 2013/9/25


今日の禁断 ユカリ

 きのうの楽天のリーグ優勝の瞬間は、練習が終わって車に乗り込んだ時でした。きのうはニューフィルの練習だったので、合奏の時には全然プロ野球の試合のことなどは考えもしなかったのですが、休憩時間にスマホを見ていた人が「楽天、負けてる」なんて言っていたので、いずれにしてもその日の胴上げはないな、と思っていました。ところが、練習が終わった時には、いつの間にか楽天が逆転しているではありませんか。2位のロッテもなんだか負けたみたい、となると、確かマジックが2だったはずなので、このまま楽天が勝てば優勝ですよ。スマホの情報だと、9回裏には田中が登板だとか、これで決まりでしょう。
 そのあと、ちょっと女性との待ち合わせがあったので、バス停で私の携帯を見ながら、試合経過を見守ります。とは言っても、まだiPhoneは手元にないので、スコアボードしか出ていないi-modeしか見られません。かなり時間が経っても、リロードした時に画面が変わらないので、田中は苦労しているのでしょうか。
 そのうちに、待ち合わせていた人(いや、ただの愚妻)が来たので、急いで駐車場に行って車のラジオのスイッチを入れます。そうしたら、2アウトでランナー2、3塁という、とんでもないピンチじゃないですか。でも、結局バッターは三振でゲームセット、なんとか、優勝の瞬間には立ち会えました。
 それからは、すごいことになっていましたね。テレビはどこをつけても楽天優勝のニュースばかり、仙台では夜中に号外で出たんですってね。もちろん、Facebookも「楽天勝った〜!」という書き込みばかりです。もう日付が変わろうという時には、ビールかけの現場からの生中継ですからね。
 ほんと、これだけみんなが素直に喜びをあらわにして大騒ぎをしていたことなんて、久しくなかったんじゃないですかね。まさに、筋書きのないドラマならではの「感動的」なシーンです。ちょっと前の東京でのオリンピック招致に成功した時のような、あまりにミエミエの出来レースでは、こんな興奮なんか決して沸き起こるわけがありませんからね。
 その熱気は今日になっても続いていて、街中のデパートなどではさっそく「優勝記念セール」が始まったようですね。そういうことが大好きな愚妻は、わざわざ朝早くから三越の前に並んで、こんな「福袋」を2個も買ってきましたよ。いつも、お正月にはすぐ売り切れてしまうので、いまだに買ったことのない「板角」の詰め合わせです。

 なによりも、被災地の人たちが本気で「復興の元気が出た」と言っているのが、素晴らしいですよね。何度も言いますが、オリンピックが決まった時にそんなことを言っていた人は誰もいませんでしたからね。まあ、他のチームのファンとかの声は一切取り上げられていませんから、それもどうかとは思いますが、これだけ素直に喜べている私自身を考えてみると、本当にスポーツのもつ力は偉大だと思ってしまいます。楽天の優勝は、間違いなく「復興支援」の力になりえています。
 つまり、いくら芸能人が「買名」で被災地に行ったり、ましてやクラシックの団体が「復興支援コンサート」を開いたところで、到底これほどの影響力は持ちえない、ということなんですよね。前には「経済効果」という点から、クラシック音楽の非力さを書きましたが、スポーツほどの普遍的な「感動」を与えることが出来ない、という点でも、とても勝ち目はありません。
aventure number : 2143 date : 2013/9/27


今日の禁断 イズミティ

 愚妻の合唱団やら、私が元いた合唱団が毎年参加しているコンクールでは、今年は東北支部大会が仙台で行われます。それぞれの県大会を勝ち上がって来たチームが競うのですから、さらにレベルの高い戦い(ではなくて「演奏」)を味わうことが出来ますし、なによりもその二つの団体が頑張っている様子を見て(聴いて)みたかったので、朝から夕方まで、会場の大ホールでず〜っと合唱ばっかり聴いてました。ほぼ30団体、さすがに疲れましたね。
 いつものように、バカな場内MCが、「写真撮影や録画、録音は禁止とさせていただきます」というアナウンスをヒステリックに繰り返しているので、もちろん撮りたくても撮らないで、仕方がないので誰もいないステージだけを撮りましたよ。

 しかし、中には演奏中に撮ってしまう勇気のある人もいたようで、何度目かのMCで、「シャッター音が聴こえたという報告を受けました。どうか、写真はご遠慮ください」ですって。チクったバカがいるんですね。そこまでして禁止したいなんて。そもそも「審査の妨げになる」という禁止の理由がウソっぽいですよね。「業者への写真の注文が減るから」と、どうして本当のことを言えないのでしょうか。まあ、総理大臣が「原発は完全にコントロール下にある」というウソを堂々とついても何も言われない国なのですから、仕方がないっちゃあ仕方がないのでしょうが。

 その「業者」は、もう野放しのやりたい放題。今日なんかは、客席の中で映像のスイッチングを行うという、信じられない現場を目撃してしまいました。ステージのすぐ下ですよ。やるんだったら、お客さんの目につかないところ、ステージ裏とか、客席だったら最後列でやるのが常識でしょうが。彼らは、自分たちがどんだけ恥かしいことをやって、お客さんに迷惑をかけているのか、分からないのでしょうか。
 文句ついでにもう一つ。私は後ろから4列目で聴いていたのですが、後ろのガラスの壁の向こうにある母子室でお子さんが泣いている声が筒抜けですよ。これでは母子室の意味がないじゃないですか。震災の時に防音が甘くなったのに気付いていないのかもしれませんね。でも、ロビーにちゃんとニューフィルのポスターを貼っていてくれましたから、これは許しましょう。

 コンクールの方は、さすが東北支部大会、最初の頃こそ「なんでこんなのが県大会を通ったの?」と思えるような不思議な団体を聴かされましたが、ほとんどがとても素晴らしい演奏を聴かせてくれていました。そんな中で、愚妻の合唱団は、県大会のときよりワンランクスケールアップした、とても聴きごたえのある演奏でしたよ。
 実は、今年から大会の制度が変わって、まず人数の少ない団体は「室内」、それ以上の人数の「一般」の中を「混声」と「同声」とに分けて、それぞれのジャンルから代表が選ばれることになりました。実は今年はその「同声」に属する団体が、私の元団体以外に、もう一つしかないのですよ。つまり、どちらかの団体が必ず代表になるということなんですね。その「もう一つ」の方が、まず演奏しましたが、それを聴いて「これなら間違いなく勝てる」と思いましたね。そのすぐ後にやった元団体は、県大会のときより人数も増えていましたし、演奏も確信に満ちた素晴らしいものでした。もうこれで、悲願の全国大会出場は間違いない、と確信しましたね。
 「混声」は、全部で11もありましたが、半数近くが私が聴いた感じではほぼ互角、中でも福島の団体が一歩リード、といった感触がありました。ちょっと愚妻のところは全国は難しいかも。
 そして、審査結果があちこちから伝わってきました。予想通り、「混声」からは、さっきの福島の団体と、もう一つ、仙台の有名な団体が代表でした。ところが、「同声」では、なんと元団は「ダメ金」だったのですよ。代表は、もう一つの方。この知らせを聞いた時には、思わず「え〜っ!」と叫んでしまいましたよ。なんでも、5人の審査員の評価は3:2だったのだとか。こんな理不尽なことが起こるのが、この「合唱コンクール」の怖いところです。美しさを的確に聴きとれない人が審査員をやっている限り、こんな「事故」はなくなりません。別に、直接私が「被害」を受けたわけではありませんが、今夜は悔しくて眠れないかもしれません。
aventure number : 2144 date : 2013/9/29


今日の禁断 フォレオ

 今日のニューフィルは、前半はコンチェルトで降り番の予定でした。ですから、練習に行く前に、いつも行っている東仙台のモスバーガーに行くついでに、ドコモショップに寄ってこようと思いました。今日からドコモのiPhoneでも携帯メールが使えるようになりましたからね。実は、iPhoneを扱っているショップの中にここがあったので、何かと便利だと思ってここで事前予約をしてあったんですよね。確かに、こんな風に「ついで」で立ち寄れるのは便利です。
 ところが、練習ではコンチェルトの1番担当の人が出席できないという連絡を寄こしました。ということは、私が代わりに吹かなければいけませんから、「ついで」と言ってもそんなに時間はなくなってしまいますね。仕方がないので、少し早目に職場を出ることにしましょうか。
 機種変更にどのぐらい時間がかかるか分かりませんから、まずドコモショップ、それからモスという順番ですね。ところが、5時ちょっと過ぎにドコモについたら、「待ち時間1時間」などと書いてありますよ。結構いろんなお客さんがいるみたいで、iPhoneへの機種変更は、私の前に2人ぐらい待っているようでした。一応番号カードを取って待っていると、おねえさんがやってきて、「あと30分ぐらいはお待ちいただきます」と言ってくれました。それだったら、ギリギリで間にあいますね。

 ところが、その30分が過ぎても、なかなか呼ばれません。呼ばれたのはほぼ1時間後。それから、料金とかいろいろ手続きがあって、かなり時間がかかります。いよいよiPhone本体の話になったら、これから初期設定と電話帳の移行をやってくれる、というのです。前の話では、ガラケーからは電話帳は移せないということだったので、これは意外。でも、これで、手動でいちいち移動させる手間はなくなりました。ただ、それが20分以上かかるというのですね。そこまでいたら、完全にニューフィルは遅刻です。なので、メールの設定だけをして、電話帳は後日、ということにしました。それでも、結構メールの設定に時間がかかって(マニュアルにない画面が出てくるので、そのたびにおねえさんに教えてもらいます)、もちろん夕食を食べる暇もなく、旭ヶ丘に着いたのは7時2分前でしたよ。
 しかし、なんと、その時点で木管の前列は誰もいませんでした。こんなにギリギリに来た私が、その列の最初に来た人だったのですよ。実は、さっきメールの設定がなんだかおかしかったので確認してみたら、ちゃんと1通届いていたので、間違いなくつながったことが分かったのですが、そのメールがオーボエパートの遅刻の連絡でした。ですから、オーボエがいないことは分かっていたのですが、まさかフルートもいないとは。でも、あとでメールを見たら、ちゃんとフルートの2番の人からも遅刻の連絡が入っていましたね。そうなんですよ。今日からドコモのiPhoneでも携帯メールが使えるということになっていたのですが、それはかなり不完全な状態でしか使えない、ということも、おねえさんに聴いて知っていたのですね。つまり、メールは今までのようにリアルタイムに届くのではなく、定期的にメールを確認して、そこで初めて届いたことが分かる、という状態なのだそうです。そのインターバルが「15分」なんだそうです。ですから、ほぼリアルタイムに届くこともあれば、15分後でないと届かないこともある、ということになるのですね。こういう状態は、今年いっぱい続くのだそうです。
 あわてて飛び込んだにしては、コンチェルトの1番はまずちゃんと吹くことが出来ました。これで、私はめでたく今回の曲目の全てのパートを経験したことになります。
aventure number : 2145 date : 2013/10/1


今日の禁断 カラヤン

 メール設定は無事終了した私のiPhoneですが、まだ電話帳の移行という大仕事が残っていました。確かに、メールは届くのですが、その差出人はアドレスしか表示されませんから、ちょっと不便。そこで、きのうの昼休みに、平日なら空いているだろうと、もう1回いつものドコモショップへ行ってみました。しかし、そんな時間でも結構待っている人もいましたね。私は、カウンターに行く必要はないので、移行のための機械が空いた時に、専用のテーブルに呼ばれました。私と同じ5cを持っている人もいましたね。きっと、同じように電話帳なのでしょう。なんだか、弁当箱ぐらいの機械にUSBのケーブルでガラケーから入れて、5cに送る、という、単純なやり方のようですね。見てると、簡単に移行が終了したみたい、あの「iPhoneにはそのままでは移行できない」と言われていたのはなんだったのでしょう。
 私のところには、「見習い」という名札をつけた女の子が付いて、作業を始めました。ところが、私のガラケーが認識されません。パスワードを入れなければいけないのですが、それが携帯の画面に出て来ないのですよね。そこで、その子は、ショップ用の別の携帯を持ってきて、そこにまずデータを移してやってみたい、と提案してきました。そんなこともあろうかと、私は前もって電話帳のデータをSDカードに移したものを持っていたので、それを差し出します。その子はびっくりしていましたね。そのカードをその携帯に装着すると、データは見事に移りました。ところが、今度はiPhoneの方が認識されません。どんなことをやってもそこから先に進まないようになってしまったのですね。女の子はオロオロして、何度も電源を入れ直したり、先輩たちに聞いて回ったりしていますが、どうにもなりません。私は、「やっぱりそうなんだ」という、醒めた思いです。そんなに簡単に出来るわけはないと思っていましたから、あきらめるしかないな、と覚悟を決めました。
 と、何かの弾みにiPhoneが認識されるようになりました。なんだか、ただの接触不良だったみたいですね。それからは、なんということなく全部のデータが完全に移行出来てしまいましたよ。私は、その子の手を取って、「やりましたね!」と叫んで、次の瞬間には固く抱き合っていました(一部、フィクションが入っています)。
 と、なんともあっけなく「連絡先」が完備されてしまったので、もう何の障害もありません。そこで、iPhoneにしたらまず使ってみたいアプリをインストールしてみることにしました。山下達郎がラジオの番組の中で紹介していた「音楽を判別するアプリ」です。達郎が言っていたのはたしか「Shazam」でしたが、検索してみると「SoundHound」というのもよさそうだったので、両方インストールしてみます。

 「Shazam」の威力はすごいものでした。その辺にあったCDを聴かせてみると、曲名だけではなく演奏者まで分かり、そのCDのジャケットまでが表示されるではありませんか。これは、要するに膨大な音源のデータベースと対照させて、全く同じものを探し出す、というアプリだったのですね。まだ出て間もないCDでも、しっかりジャケットごと認識してくれるのですから、そのデータは常にアップデートされているのでしょうね。すごいことをやっているものです。そういう仕組みですから、ニューフィルのCDを聴かせても、全く認識できませんでした。
 そこで、ちょっとした「実験」をやってみることにしました。シュトラウスの「ツァラ」の冒頭が使われている「2001年」のBDをかけて、その部分を認識させてみたのです。そうしたら、見事に「ウィーン・フィル」と当ててくれましたね。これは、サントラ盤が出た時には、映画では使われていなかった「ベーム/ベルリン・フィル」の録音が使われていたので、今でもそうだと思っている人がいるぐらいなのですが、その頃このアプリがあったら、そんなデマはすぐ分かってしまいましたね。
 もう一つの方は、そういう「比較型」ではなく、きちんとメロディや歌詞を解析して曲名を探すというもの。こちらは、鼻歌でメロディを歌っただけで、曲をあててくれますよ。こちらは、とんでもない曲名が出てくるのも、楽しめます。
aventure number : 2146 date : 2013/10/3


今日の禁断 フラットホワイト

 合唱コンクールも終わり、結局愚妻の合唱団は全国大会へ進むことはできなかったので、前みたいにがむしゃらに土日全てが練習日なんてことはなくなりました。それで、久しぶりに丸々1日フリーになったので、久しぶりに街に出かけてみました。まず、私はiPhoneの充電器を買おうを、アップルストアに行ってみます。実際に使ってみると、iPhoneはかなりバッテリーの消費が早いようで、ヘタをするとその日のうちになくなってしまいそうになりますから、自宅以外に職場にもスペアを置いておこうと思ったのですね。この間iPodを買うまではMacとは縁のない人生を送って来たので、アップルストアで買い物をするのは、生まれて初めてです。品物を買ってお金を払うと、おつりは持ってきたのですがレシートはありません。なんと、レシートはメールで発行する、というのですね。店員さんが「メールアドレスを入力してください」と、iPhoneを差し出してくるのですよ。確かに、しばらくすると私のiPhoneに、レシートのPDFが添付されたメールが届いていましたね。レシートぐらい紙で出してもよさそうなものですが、こんなヘンなところにこだわるのが、アップルなんですね。新鮮な体験ではありましたが、ちょっとそれは違うのでは、という気もします。だいたい、買い物のたびにメールアドレスを店員に教えるなんて、なんだかおかしくないですか。しかも、このあたりのお店だと駐車場の割引もしてくれるはずなのに、それもありませんし。なんか「うちは特別」みたいな顔をしているのが、ちょっと気になってしまいます。
 それから、泉方面にドライブなどとしゃれこんでみました。だいたい、コースは高森の花屋さん→タピオと決まっているのですが、その花屋さんの駐車場のあたりがものすごい車です。それは、別に花屋が急に繁盛するようになったわけではなく、すぐ隣に新しいカフェがオープンしたせいなのでした。かつては中華料理店があったものが、すっかり建物を取り壊してしばらく更地になっていたのですが、そこに、いつの間にかなんともおしゃれなカフェが出来ていたのですよ。

 そこで、せっかくなので入ってみようと思いました。お昼過ぎだったのでランチもやっていたようで、お店は満席、男の店員さんは済まなさそうに、「しばらくお待ちいただけませんか?」と言ってくれましたが、別にそこまでして入りたかったわけではないので、「また来ます」と外に出たら、その店員さんが息を切らせて追いかけてきて、「今席が空きましたから、どうぞ」というではありませんか。そこまでされては入らないわけにはいかないじゃないですか。
 入ってみると、木造のなかなか広々とした空間、奥には中二階のようなところがありますね。しかし、テーブルにはメニューらしいものは置いてありません。いったい、どうやって注文するのでしょう。そうしたら、店員さんが、iPadを持ってきましたよ。それがメニューになっていて、ジャンルごとにタブが付いています。そこから品物を選んで、そのまま注文できるようになっているんですね。回転寿司なんかでそういうのを見たことがありますが、実際に使うのは初めてです。なんか、今日は初めての体験が多すぎます。

 私が頼んだアイスチョコレートはなかなかおいしかったのですが、愚妻は普通のドリップだと思って「アメリカン」を頼んだら、エスプレッソだったのでガッカリしていました。それよりも、テーブルに灰皿はないので、一応店内禁煙のようなのですが、なんかタバコ臭いのが気になりました。店を出る時に外を見てみたら、裏の方で店員さんが2、3人でタバコを吸っていましたね。きっとその匂いだったのでしょう。これには、私もガッカリです。
aventure number : 2147 date : 2013/10/5


今日の禁断 ヘリオス

 最近、ブログ版の「おやぢ」をジャンル登録したら、そのジャンル内のランキングが分かるようになりました。あくまで、私が使っているエキサイトブログの中だけのランキングですので、「音楽」というジャンルの中での対象ブログは全部で3000ちょっとです。これが多いのか少ないのかはよく分かりませんが、たとえば「上位10%」だと300位ですから、まあそのぐらいには入れるのではないでしょうか。ということで、最近は毎日そのランキングを見に行ってます。これは、ブログの右側にバナーがあるので、誰でも見に行けるはずです。その結果は・・・
 この順位は刻々変わっているので、今もそうだということではないのですが、一応さっき確認した時には「29位」でした。実は、この結果はかなり変動が激しくて、私のブログの場合は、最低のときは50位ぐらいになったり、時には10位台と大きく動いています。最近は少し振れ幅が落ち着いて安定してきたかな、とも思っているのですが、それもこの先どうなることか。まあ、でもこんな感じで「上位1%」に食い込んでいるというのは、ちょっと気持ちがいいものです。
 もし、「アマオケの会報のランキング」などというものがあったとしたら、「かいほうげん」は一体どのあたりに入るのでしょうね。実際のところ、私はいまだかつて他のアマオケとか合唱団の団内紙というものを見たことがありませんから、他がどういうものを作っているかというのは完璧に視野の外にあります。とは言っても、参考にしているものはたくさんあります。それは、ほとんどはオケとか音楽には関係のないような、全く別のジャンルの雑誌やパンフレットなんかだったりしますね。文章とかということだけではなく、デザインや色遣いなど、なんでもいいんですが、何かそこにインパクトを感じるものがあると、なぜそれが引き付けられるのか考えたりしますね。要は、「どうしたらいいものが作れるか」を考えるのではなくて、「いいと思えるものを感じ取る力」を養うことに熱意をこめてきた、ということなのかもしれません。
 そんな目で見ると、今の「かいほうげん」はまだまだ、という気がしてきます。多分、「いいものが出来ただろう」と思えるようになった時には、もうそれ以上の変化はなくなってしまうのでしょう。そう思いつつ、毎回少しは新しいことに挑戦して行けば、他の人が見れば前よりは良いものが出来ていると感じられるものになるのかもしれませんね。
 今作っている最新号では、ニューフィルの団員以外の2人の方に原稿をお願いしてありました。お一人は、今度の演奏会の指揮者の新田さんです。いや、これは「原稿をお願いした」というよりは、「横取りした」というようなものなのですがね。実際に「お願い」したのは、演奏会の印刷係です。そう、今回の曲目の解説を書いて頂くのに、これ以上の人材はいないのでは、ということで、厚かましくもプログラムノーツを新田さんにお願いしてしまったのですね。もちろん、快諾していただいたそうですので、私としてはそれを「かいほうげん」に転載しない手はありません。そこで、別に催促するというつもりでは全然なくて、そういうものを「かいほうげん」に転載することを許して欲しいというメッセージを、Facebookで流してみました。そうしたら、ほどなく、印刷係とは別に、私にも直接原稿が届いてしまいましたよ。ありがたいことです。

 もう一人の方にお願いしたのは、JAOのレポートです。前にも書きましたが、毎年ここに参加している人からのレポートで「かいほうげん」が成り立っているというほど、この行事は大切なものなのに、今年は指揮者練習とかちあってしまって、誰も行けませんでした。ですから、何かほかのネタを見つけないといけないかな、と思っていたら、これもFacebook経由で、ニューフィルの演奏会にエキストラで参加される方がJAOにも行かれるということを知って、ダメモトでお願いしてみたら、気持ちよく引き受けていただけましたよ。その原稿と写真も届き、とても素晴らしいページが出来上がりました。こんな風に、「かいほうげん」を作るには、他の人の力の方がずっと大きいことに、いつも気付かされています。
aventure number : 2148 date : 2013/10/7


今日の禁断 ジョリーン

 きのうはニューフィルはパート練習でした。木管の場合は私の職場で行うので、夕方になったら一応会場の点検をしたり玄関の鍵を開けたりしなければなりません。ところが、いつもはなにも置いていない大広間に、会食用の机が並んでいました。前にご法事があった時に、この部屋を使ってそのままになっていたのでしょう。仕方がないので、ひとりで隣の部屋に運びます。それだけで結構汗をかいてしまいましたね。このところ寒くなったり暑くなったりという変な天気が続きますが、こんなに暑くなるのだったら、まだエアコンが必要かもしれませんね。
 メニューは交響曲だけ、本番のメンバーが全員揃って、和気藹々とした練習が始まります。こうやって木管だけ細かいチェックをやっていると、ニューフィルの木管のパートは、なんだかものすごくシビアなところまで目を配っているのではないか、という気になってきます。出来るか出来ないかということではなく、あくまで意識の問題だけなのですがね。おそらく、こんなことの長い時間をかけての積み重ねというものが、オーケストラの「実力」となっていくのでしょうね。
 3楽章をやる時に、テンポを指揮者のものに合わせようということで、私がiPhoneにインストールしたアプリを使ってみました。本当はキーボードのアプリなのですが、おまけでメトロノームもついています。それが、結構リアルなメトロノームの音を出すもんですから、なかなか侮れないものですよ。

 休憩時間に、まわりのiPhoneユーザーが寄ってきて、「なんてアプリですか?」とか聞いてきます。誰でも知ってると思っていたのですが、意外と広まっていないんですね。だから、私もいい気になって、「こんなのもあるよ」なんて、この間書いた「Shazam」と「SoundHound」を「これで、曲名なんかがすぐ分かるんだよ」とか言いながら見せびらかします。「そんなのあるんですか?」なんて言ってましたから、やはり知らなかったんですね。あとは、iOS7の新しくなったアイコンを見て「かわいい〜」とか言ってましたね。私なんか、この前何かの拍子にiOS7.0.2にアップデートしてしまいましたが、結構古いOSのまま使っている人もいるんですね。そう言えば、この間のアップルストアの店員さんが使っていたiPhoneも、古いOSのキーボードでした。
 キーボードと言えば、iPhoneのキーボードは今までの携帯より小さめですし、なによりタッチパネルの感度がいまだによくつかめませんから、文字入力に関してはすっかり初心者モードに戻ってしまいました。いっそローマ字入力にしようと思っても、iPadにはあったものがないのですね。でも、これはちゃんと入っていることが分かりました。OSが変わって、デフォルトでは表示されなくなったのですね。それを知ってさっそく使えるように設定したのですが、やはりこれも横置きにしてもまだ小さくて、なかなか正確には打てません。
 それよりも、普通のテンキーで、こんな機能があったことも初めて知りました。

 このように、「な」にタッチすると、しばらくしてその周りに「に、ぬ、ね、の」が現れるので、そこでフリックすればたとえば「の」だったら今までは5回タップしなければいけなかったところが一発で出せるというのですね。これは、別にiPhoneに限ったことではなく、スマホ全般の機能なんでしょうね。
 こんな画像をキャプチャーする技も覚えました。画面を表示させて、スリープボタンを押しながらホームボタンを押せば、カメラが作動して保存されるのですね。この手順を逆にすると「Siri」が起動してしまいますから、ご用心。
aventure number : 2149 date : 2013/10/9


今日の禁断 ワード

 先週タピオに行った時に、思いがけなくお気に入りのバッグに出会いました。最近はいつも持ち歩いているカメラがかなり大きくなってしまったので、それが入るバッグをずっと探していたんですよね。とりあえず、昔使っていたのを引っ張り出して使ってはいたんですが、それは確かに収納には不足はないものの、肩ひもが頼りない素材でちょっと持ち歩くにはあまりにみじめな姿でした。ですから、同じぐらいの大きさで、もっとしっかりしたものが欲しいな、と、あちこちのカバン屋さんで物色はしていたんですよね。
 タピオに久しぶりに行ったら、なんだかあちこちでリニューアルの工事が行われている最中でした。いったい、ここは前は何があったんだろう、というところにしっかり囲いがしてあって、中が見えないようになっているんですよね。なんでも、三越なんかも新しく入るみたいですね。それで、よくお茶碗なんかを買っていたお店はどうなったのかと行ってみたら、そこはちゃんとそのままだったので一安心です。その雑貨店にブラっと入ってみたら、これがあったんですね。

 大きさといい、肩ひもの形といい、ポケットの数といい、これこそ理想的なバッグです。しかも、お値段が信じられないほど安いんですね。同じものがカバン屋に並んでいたら、この5倍ぐらいはしそうな感じでしたよ。それで、迷わずお買い上げです。
 それから1週間使っていますが、もう使いやすさは最高です。なにげにiPhoneを入れておけるポケットもありますしね。しかも、普通の持ち物を入れてもまだまだ余地があります。このところ愚妻が熱を出して寝込んでいるので、毎日「買って帰れ!」とスーパーでの買い物用の長くて厚い財布を渡されますが、それも楽々入ってしまいますから、とても便利。あしたからは連休ですが、熱は下がるのでしょうか。
 ということで、予定通りに、連休の最後の日の練習の時に渡す「かいほうげん」が見事出来上がりました。タイミング良く、来年秋の定期演奏会の概要がほぼまとまったので、それを1面に持って来れました。なかなか連絡が入ってこなかったので、いざとなったら適当な写真でも探して穴を埋めようと思っていましたが、こちらもちょっと催促したら最新の情報が入って来たので、それで決まりです。
 そして、テーマごとにまとめて作っていたファイルを、16ページにつなげて、一つのファイルに仕上げます。ここでいつも引っかかる疑問があります。ページをつなぐ時に「挿入→オブジェクト→ファイルからテキスト」というやり方で新しいファイルをくっつけるのですが、なぜか、つながったものが元のと違ってくるんですね。フォントが変わったり、行内の文字数が少なくなったりするんですよ。あるいは、部分的にインデントが崩れるとか。そうなると、写真をたくさん入れて、その周りにテキストを配置したJAOFのレポートなどは、見事にレイアウトが崩れてしまって、いちいち直さなければいけなくなりました。その結果、あやうく誤字が発生していたのに気付かないところでしたよ。これは、ソフトの不備なんでしょうかね。
 今回から、製本の手順を少し変えてみることにしました。今まではページごとにまとめてまず表を印刷、さらに紙を入れ替えて裏を印刷、それを最後にまとめて折って製本、というやり方だったものを、最初から「製本モード」で、順番にワンセット出す、というやり方です。これだと、途中で何もしなくても印刷は出来ますから、あとはそのまま折って製本が完了します。実際にやってみると、それだけでは印刷の速度を追い越してしまうので、ホチキス止めまで出来てしまうんですね。つまり、印刷が終わるのと同時に、製本もすべて完了している、という状態ですね。今日はスタートがちょっと遅れたので間に昼食が入ってしまい、完全に連続というわけにはいきませんでしたが、次回はぜひ、この休みなく2時間ほどひたすら作業しまくるという試練を、ぜひ体験してみようと思っています。
aventure number : 2150 date : 2013/10/11


今日の禁断 コロン

 きのうは、愚妻も少しは元気になったので、新装なったタピオに行ってみることにしました。確かに、先週来た時にはショップの配置図には上から紙を貼って工事中のところを隠していましたが、それがしっかり新しいものに変わっていましたね。よく、こういうのを変わったところだけだけ貼り直しておしまい、というところがありますが、こうやって少しの手間でも惜しまないできちんと作りなおすというのは、非常にいいイメージを与えるものですね。
 中に入ってみると、さっそくリニューアルのセールをやっているのと同時に、こんなイベントもやってました。

 なんたって、このモールはフィンランドをイメージして作られたそうなのですから、たまにこんなことをやっています。せっかくだから、言ってくれればニューフィルもシベリウスでタイアップしてあげたのに。

 この、いつもは椅子なんかが置いてあるスペースには、フィンランドの山小屋が展示されていました。そのまわりには、フィンランドの家具とかムーミンの初版本なんかが展示してありましたね。

 別のところには、こんなフィンランド語のタペストリーが。これは「ありがとう」という意味だそうですね。
 そんなところを歩きまわっているうちに、なんだか喉の奥がちょっと変な感じになってきました。風邪の前駆症状で少しヒリヒリするんですね。長年の経験上、これは少し用心が必要な症状です。まあ、別に熱もないようなので、そんな大事にはならないはずですが、指揮者練習や本番を控えていますから、とりあえず葛根湯ぐらい飲んで、少し大人しくしていましょうか。
 というわけで、今日は一日中一歩も家から出ないで過ごすということで、静養を試みました。考えてみたら、こんなことなんてものすごく久しぶり、大体このところ休みの日にはどちらかが練習がありましたからね。実は、今日はすぐそばの市民センターで知り合いの出るコンサートがあるので、ぜひ聴きに行こうと思っていたのですが、それは取りやめにしました。せっかく写真を撮ってこようと思っていたのに、残念です。
 その代わり、時間だけはたっぷり出来たので、ワーグナーの「指環」のブルーレイを見ることにしました。あんな長いもの、なかなか見る機会はありませんからね。朝のうちから見始めて、午前中に「ラインの黄金」と「ワルキューレ」、午後からは「ジークフリート」と「神々の黄昏」という全4作を見終わることが出来ましたよ。いくらなんでも、1日で見れるものではないはずだ、とお思いでしょう。早送りでもしたんでしょう、とかね。いいえ、早送りなど一切行っていませんよ。きちっと最後まで続けて見たんですから。
 ご存知かもしれませんが、去年、そういう、演奏時間を半分で済ませられるバージョンというのが出来たんですよ。それのブルーレイ。詳しくは、あしたの「おやぢ」で。
aventure number : 2151 date : 2013/10/13


今日の禁断 ブラウス

 きのうはソリストも迎えての指揮者練習でした。まず、そのヴァイオリンのソリストの出番の協奏曲から、という順番なので、別に私は行くことはないのですが、やはり初顔合わせのソリストの写真ぐらい撮っておきたいですから、最初からいるつもりでした。というか、私が広瀬文化センターに着いた時はちょうど楽器運搬のトラックから荷下ろしをしているところでした。ですから、まずは椅子並べを手伝って、全部並んだところで新しい「かいほうげん」を並べます。今回はちょうどエキストラの人たちがほぼ全員揃うことになるので、それに合わせて少し多めに印刷してありました。ですから、それで十分だと思っていたら、原稿を書いて下さった方が、他の人に送りたいので、少し余計に欲しい、という連絡を寄こしたので、念のため、「友の会」のためにと、職場に置いてあった分20部も一緒に持って行こうと、まずは職場に寄り道してきました。そこで、来るはずの人の分を全部譜面台に置いてみたら、残りは14部しかありませんでしたよ。やはり、寄り道したのは正解でした。
 いよいよ、ソリスト、会田莉凡さんがステージに現れます。後の楽屋口を見ていると、最初に新田さんが出てきて、様子をうかがったあと、おもむろに二人揃って入場してきましたよ。

 会田さんは、とっても小柄な方でしたが、もうその音には圧倒されっぱなしでした。ただ力強いだけではなく、音そのものがすごく暖かいのですよね。それで完璧なテクニックですから、もうずっと客席で聴き惚れていましたよ。うん、これだけのソロを聴かせてくれれば、バックのオケが少しぐらい変なことをやっていても大丈夫でしょう。なんて、変なところで安心してしまいます。いや、オケのみんなも、ソリストに乗せられて、もう1度やった時にはもうぴったりと合わせていたじゃないですか。

 協奏曲の練習が全部終わると、ステージの上の新田さんが、客席の中で録音していた私の方に向かって歩いてきます。なにか、演奏の感想でも聞かれるのかな、と思ったら、「ソリストと一緒の写真を撮ってください」ですって。私がNEX-6をかついでステージに行くと、新田さんと会田さんが「これにも撮ってください」と、それぞれにスマホを差し出してきました。半月前の私だったら、タッチパネルの使い方が分からなくて焦ったことでしょうが、今は違います。会田さんの方はなんと会フォン、慣れたものです。新田さんのはアンドロイド、その写真は、その5分後にはFacebookに投稿されていましたね。つまり、あの写真が、私が撮ったものなのですよ。これは、NEX-6で撮った方。

 実は、きのうの練習の時にはいつものハープ屋のおじさん(いや、本当はもっと偉いフルートの先生)がハープも運びこんでいました。ということは、ハーピストのおねえさんも来るのでしょうか。いつもは本番の前の日だけなのに。これは、確か新田さんの希望にもあったようですね。確かに、ハープが入ると合わせ方が微妙に変わってきます。これが前の日だったらちょっと大変だったな、というのが、第2楽章のフルートとハープだけが動いている部分。最初やった時は全然合ってなかったので、スコアを見たらフルートはそれぞれ4つに別れた3連符なのにハープは4連符、合うわけがありません。

 それで、どんな感じで合ってないのかちょっと聴いてみたかったので楽譜を持っておねえさんのところに行ってみると、「そんなの、指揮者に合わせるしかないじゃないの!」と一喝されてしまいました。さすが、百戦錬磨のおねえさまです。
aventure number : 2152 date : 2013/10/15


今日の禁断 マギイ

 やなせたかしさんが亡くなりましたね。
 やなせさんと言えば、私にとってはこんな歌を通じてのつながりがありました。いえ、単に、大学時代に、やなせさんの詩集にあった「ユレル」という詩に、私が曲を付けたというだけのものなんですがね。その頃、大学の男声合唱団の定期演奏会では休憩時間に「みんなで歌いましょう」というコーナーがあったのですが、なぜか、この曲がその時にお客さんに歌わせる曲になってしまったのです。当時の川内記念講堂の満員の聴衆が、全員で私の歌を歌ってくれたんですよ。
 この曲は、次の年の大学祭での、合唱団主催の歌声喫茶でも、さんざんリクエストされるという、ごく限られた地域での「ヒット曲」になりました。
 それから何十年も経って、数年前の「コール青葉」の合宿に参加した時に、この歌を覚えていた後輩が手書きの五線紙を作ってきて「『ユレル』の楽譜を書いてください」と私に言いました。まだ覚えてくれていた人がいたんですね。その時に書いたのが、これです。ちゃんと覚えていました。それは、合宿の宴会で、参加者全員が歌うことになりました。

 と、これは先にFacebookに書いてしまったことなので、いつものようにリンクは張ってません。同じことを2度読まされるのは、ちょっと辛いものがありますからね。で、これをアップしたら、なんだか異常なペースで「いいね!」されました。中でも、新田さんまでもが早々と「いいね!」を寄こされたのには、びっくりしてしまいました。
 今日は、定期演奏会前の最後の団内練習だったのですが、そこで、やはり「いいね!」をくれた人が「曲を作ったりするんですね?」と、マジで驚いて聞いてきましたよ。まあ、若いころはいろいろ恥かしいことをやっていた、ということですね。
 ですから、これはそんなに若くはない、割と最近のことですが、フリーペーパーに原稿を書いてお金をもらうという、「プロのライター」を私がやっていたことを知らない人も、まわりには増えてきましたから、そんなことを言ったらさらに驚かれてしまうことでしょうね。でも、その1年半ぐらいの間に「プロ」として原稿を書くことによって身に付いたものは少なくはありませんでした。今でもたまに「素晴らしい文章ですね」みたいな意味のことを言われることがありますが、それはきっとその時に習得した技が生きているのでしょう。実際に、たとえば編集長にいろいろ直される、といったようなことではなく、同じペーパーに執筆していた、「仲間」というのは本物のプロに対してかなり失礼になってしまいますが(もちろん、実際に顔を合わせたことなんかありません)、そういう人たちの原稿を目にすることが、どれほど勉強になったことか。おそらく、どこかで名前を見たことがあるでしょうが、前島秀国さんという方の文章などは、まさに別格のすごさでした。歯切れの良い文章で、言葉同士がきちんと「勝負」をしているのが小気味いいんですよね。いつかは、あんな文章が書けるようになりたいな、と、今でも思っています。
 もう一人、篠田綾瀬という方の文章も、これは絶対まねのできないような独特の雰囲気のあるものでした。この人の文体に迫ることは、おそらく一生出来ないような気がします。最近はまず名前を見ることがなくなったのが、ちょっとさびしいことです。
aventure number : 2153 date : 2013/10/17


今日の禁断 テナー

 私の卒業した大学では、最近、卒業生であるアーティストの小田和正さんに「校友歌」というものを委嘱したのだそうです。それが出来上がって、その楽譜やら音源が大学の公式サイトからダウンロードできるようになっています。
 そのサイトには、まず楽譜のPDFが、これは誰でもダウンロード出来るようになっていました。ですから、すぐに印刷してみたのが、これです。

 ピアノ伴奏に、混声四部合唱という編成、「3番」などは途中でメロディがベースに移るなど、しっかり「合唱曲」になってますね。これを、ピアノ伴奏なしで、東北大混声合唱団が歌った映像が、同じサイトで見ることが出来るようになっています(現在では、楽譜のDLのリンクがなくなっています)。
 その下の方には、「小田和正氏バージョンのダウンロードについて」という項目があって、何やら面倒くさいことが書いてあります。要するに、ダウンロードしたものをネットで流すようなことをしてはいけない、というのでしょうが、この「小田和正氏バージョン」というのが、いったい何を指すのか、私には最初はよく分かりませんでした。さっきの楽譜にはきちんと「小田和正」と書いてあるので、これがその「小田和正バージョン」だと思ったのですよね。私の中では、「バージョン」と言えば、こういう楽譜上の異稿のことしか思い浮かびませんからね。ですから、それを、「個人の練習用以外には使うな」と規定しているのが、とても不思議なことのように思えました。せっかく楽譜があるのに、それは「練習用」にしか使えずに、人前で歌ったりはできないなんて。
 でも、どうやらそれは私の完全な誤解だったようです。ここで言う「バージョン」というのは、演奏者についての表記、つまり、「小田和正が歌っている音源」のことを、「小田和正氏バージョン」と言っているのですね。ファイルだと、楽譜のようなPDFではなく、MP3のような音声ファイルのことだったのですよ。確かに、業界ではそのような言い方をするのは知っています。しかし、こんな国立大学のようなお堅いところがこんな言葉を使うなんて、かなり場違いな感じがしませんか?しかも、それを「以下『本サービス』といいます」みたいな、まるで契約書の条文のようなコンテクストの中で使っているのですから、その違和感と言ったらハンパではありません。せめてどこかに「音源」という言葉があれば救われるのですが、これでは意味が分からなくて当たり前です。
 と、やっと趣旨が理解できたところで、その「サービス」とやらを手に入れようと思いました。大学の卒業生であればだれでも入手できるというので、案内を見てみたら、まずその前に、同窓会みたいなところに会員登録しなければいけません。それには、卒業年や学部など報告して先方がそれを審査、そこで間違いないと分かった時点で会員登録が完了、その後に、ダウンロードに必要なURLやパスワードを送ってくる、という、とんでもなくややこしい手順なのだそうです。
 でも、一応必要なことを書いて送ったところ、その日のうちにメールが返ってきました。それは、「申し込みが多すぎて、会員の照合に時間がかかるので、とりあえずURLとパスワードをお伝えします」というものでした。何をやっているんだろう、という感じですね。
 結局、めでたく「小田和正氏バージョン」は手に入りました。それは、さっきと同じ楽譜で、小田和正がピアノ伴奏でメロディだけ歌っているというものでした。単なる「デモ音源」だったんですね。もしかしたらコーラスぐらい入っているのでは、と期待したのですがね。でも、これはしっかり私のiPhoneの中に入っています。
 小田さんは、私とほぼ同じ時代に学生時代を過ごしたので、歌詞の中に出てくる「白い教室」というのが、リアルに実感できます。その頃は、進駐軍が残して行った白いペンキを塗った建物をそのまま教室に使っていたのですよね。
aventure number : 2154 date : 2013/10/19


今日の禁断 グリーグ

 きのうは仙台ニューフィルの定期演奏会、県民会館でのマチネ公演です。ここでマチネというのはかなり久しぶり、ソワレの時にはゆっくり家を出てもいいのですが、マチネだと結構出がけはあわただしいことになってしまいます。忘れ物のチェックとかね。なんせ、ここでやった時に靴を忘れていった前科がありますからね。
 いちおう9時集合ということだったので、少し早目に楽屋口に着いたら、楽器運搬のトラックや、他に数人のメンバーがすでに来ていたのに、まだ入り口は閉まっています。9時にならないと開けてくれないんですね。もうこのぐらい人も集まったというのに。

 これもそうですが、今回は新しいカメラをフルに使おうと思っていました。充電も完了してますし、SDカードももう1枚用意するという盤石の布陣です。前半の曲は降り番ですから、客席からステージを撮ることにもしてますし。当然のことですが、ニューフィルの場合は「場内での写真撮影は固〜くお断りいたします」なんてバカなことは絶対言いませんからね。もちろん、まわりのお客さんの邪魔になるような行儀の悪い撮り方はしませんよ。狙い目は3階のバルコニーですね。
 まずは、曲順の逆にゲネプロが始まります。会場の響きを考えての最終的なチェックを行います。見ると、客席には、新田さんのお弟子さんとしてたびたびFacebookに登場する、というか、最初にニューフィルと新田さんの演奏会が実現した時に、1回だけ代わりに指揮をなさった方としてお馴染みの佐伯さんが座っていて、新田さんに適切なアドバイスを送っています。それに従って、弦楽器の位置を少し奥に引っ込めたり、バランスを修正したりしています。
 交響曲を一通り終わると、同じメンバーでアンコールのリハーサルとなりました。実は、きのうはなんと新田さんの誕生日とニューフィルの本番が同じに日になるという、特別なめぐり合わせになっていました。このことは、私は指揮者が新田さんに決まった時点で分かっていて、確かここにも書いていましたし、機会があれば何かやってあげたいな、という気持ちはずっとありました。それで、この間技術委員会があった時に提案してみたら、団長も気にかけていたようで、即「サプライズをやりましょう!」ということになりました。それを、このアンコールの曲のリハーサルで仕掛けよう、ということです。
 私は、ここではカメラを動画モードで使おうと思っていました。サプライズの一部始終を映像で記録しようというのですね。ただ、なんせ私の席は新田さんの真ん前ですから、カメラを構えたりしたらもろにばれてしまいます。まず、イントロのにぎやかなところではとりあえず吹く真似をして、そのあと、チェロの静かな四重奏が始まる時に新田さんはそっちを向くはずですから、そこで堂々とカメラを向ける、という計画です。
 その成果は、こちらで見ることが出来ますが、静止画でも。

 最初のカメラは、椅子の上。奥の方に、かすかに新田さんの姿が見えますね。

 チェロのテーマが始まる頃には、カメラを構えていました。

 この時点では、まだ新田さんは状況が飲み込めていないようでした。

 サプライズは大成功です。

 しかし、新田さんもすかさず指揮者モードで、しっかりフェルマータを振りに来ます。

 終わった時には、客席にいた佐伯さんが盛大に拍手している様子がちゃんと写っていました。
 これをFacebookにアップしたら、直後からものすごいアクセスが来ました。さらに、新田さん自身を始めたくさんの人がこの画像をシェアしてくれたので、現在では3000ヒット近くにまで達してますよ。そのコメントには、「新田先生、かわいい」なんてのもありましたね。
 本番は、まず客席で写真を撮りながら演奏を聴きます。予想通り、3階下手のバルコニーには、前の列に中学生が行儀悪く前かがみになって座っているだけですから、後列に座れば何の障害もありません。こんなアングルで、撮り放題でした。

 そのあとは、協奏曲の楽章の間に下に降りてきて、ソリストの会田さんのドレス姿を撮るためにスタンバイです。もしかしたらいやな顔をされるかも、と思いながら、演奏を終えたばかりの会田さんに「写真撮ってもいいですか?」と聴いてみると快くOKの返事です。そこで、凛々しい燕尾服姿の新田さんとのツーショットです。

 と思っていたら、そばにいたヴァイオリンパートが「わたしたちも〜」となだれ込んで、結局集合写真になってしまいましたよ

 もう、これだけ撮ってしまえば、私の仕事は終わってしまったようなものですが、なかなかそうもいきません。一応、このあとお客さんの前で演奏をしなければいけません。まあ、それに関しては、私の場合はゲネプロで大きな失敗をした時には本番はうまくいく、というジンクスがありますから、きっと大丈夫でしょう。そうなんですよ。やってしまいました。特大のミスを。なんたって、第4楽章の頭のフルート2本だけしか演奏していないところで派手に音を間違えてしまったのですからね。
 結局本番では、そこは何事もなく過ぎることになるのですが、その前にちょっとしたミスを犯してしまいました。第3楽章の中間部で、今までなかなかオーボエと合わなかったところが、見事にピッタリ合ってしまったんですね。それに感激してしまって、その2小節先にはまだ吹くところがあったことをすっかり忘れてしまったのですよ。見事にその1小節は落ちてしまいましたが、まあこれに気が付いたお客さんは誰もいなかったでしょう。
 なんか、今回の演奏会は、だいぶ早い時期、5月の駅コンのあたりから、Facebookなどを中心にしっかりと新田さんとコンタクトが取れて、とても気持ちよく迎えられたような気がします。チラシが出来上がったら、さっそく紹介してくれたり、もうその時点でやる気満々、ニューフィルのことを暖かく持ちあげてくださる新田さんのコメントもうれしかったですね。もう四半世紀以上このオーケストラで演奏していますが、こんなに最初から最後まで何のストレスもなく気持ちよくリハーサルと本番が迎えられたコンサートは、初めてのような気がします。新田さん、本当にありがとうございました。
aventure number : 2155 date : 2013/10/21


今日の禁断 アバド

 定期演奏会も終わったので、いわばその「後始末」をぼちぼちとやっているところです。まずは、Facebookのカバーの交換。ずっと演奏会宣伝モードのカバーをつけていましたが、それも演奏会が終わればおしまい、新しいものに替えないと間抜けですからね。いや、別に新しいものに替えなくても、それまで使っていたものにすればいいのですが、この際だから新規に用意しましょう。「衣替え」ってやつですね。
 ニューフィルのFacebookの方は、Oさんが、お父様が2階席のど真ん中に座って撮ってくれたという、まさに記念写真そのものを送ってくれたので、さっそくそれを使いましょう。ちなみに、この写真は公式サイトのトップページにも使っています(本当は、コンテンツも新しくしなければいけないのですが、まだ取り掛かれていません。もう少し待っていてください)。
 そして、私のFacebookも。今まではCDの棚やらSACDプレイヤーの写真を使っていたので、同じ流れで紙ジャケCDを集めた写真に取り替えました。

 しかし、きのうになってちょっとネットを見てみたら、映画「ジュラシック・パーク」の第4作が再来年に公開されることが決定した、というニュースが見つかりました。タイトルは「Jurassic World」ですって。さらに、そのためのロゴマークもあるというのですよ。さっそくそれを見てみたら、これほど私のFacebookのカバーにふさわしいものはないのでは、という気になってしまいました。そこで、その画像をダウンロード、そのままだとカバーにすると縦横比の関係で欠けてしまうところが出てくるので、奥の手を使って幅を拡大、プロフィール写真を入れるスペースも考えて、最終的にこんなものが出来上がりました。



 それをカバーにはめ込んだら、今度は、プロフィール写真がちょっと違和感があります。カラーだからなのでしょう。それで、その写真も手を加えてモノクロにし、ちょっと粗めになるフィルターをかけてみました。どうです。ぴったりでしょう?

 ところで、演奏会直後にアップした新田さんのお誕生日サプライズの画像は、すでに4000ヒットを超えるというところまで行ってしまいました。いろいろな方にシェアしていただいた結果ですが、それぞれのコメントを見てみると「とても暖かいものを見せていただきました」なんていう、こちらの方が暖かくなってしまうようなものもあって、仕掛けた当人としては本当にうれしい限りです。
 これを何度も見なおしていると、59秒あたりのところで、なんだかハープのグリッサンドのような音が聴こえてきませんか?あのおねえさまが、即興で入れてくださったのでしょうか。もうご自分の出番は終わっているので、普通はもう引っ込んでいるはずなのに、わざわざ残って演奏に参加してくれたとか。私は、それに関しては全く記憶がありません。近くにいる方、知っていたら教えてください。
 実は、もう昨日のうちに、CDやDVDが出来上がって、手元に届いていました。日曜日に本番だったのに、Hさんは一体いつ作ったのでしょう。これこそサプライズです。そこにも、やはりこの場面の映像が、ちょっと違うアングルで写っていました。しかし、ハープのあたりはあいにく入っていなかったので、これでも確認できませんでした。これから、今度はみんなが分担して撮っていた写真が集まってきます。まだまだ「後始末」は終わりません。なによりも、公式サイトを更新しないことには。
aventure number : 2156 date : 2013/10/23


今日の禁断 メンデルスゾーン

 なんか、ニューフィルの人で、演奏会が終わったとたん体調が悪くなったと言っている人がたくさんいるようなことを、Facebookを見ていて知りました。やはり、ずっと緊張していたものが解放されると、ちょっと弱いところがやられる、というのはよくあることのようですね。さいわい、というか、私の場合は演奏会の前にそんな悪い状態が来てしまったものですから、そのあとはなんともありませんでした。だから、あんまり体調が良すぎると、かえって反動が大きいのかもしれませんね。もっとも、いつだかは風邪気味の中で本番を迎えて、なんとか乗り切ったと安心したら、そのあとしばらくひどい状態が続いてしまいましたから、やはり体調管理というものは難しいですね。
 今回は、そんなわけで体調には影響がなかったものの、なんかそのあとは精神的にちょっと緩んでしまって、なにかを一生懸命やるという気に全くなれないのが困ったものです。Nさんからはさっそく写真を大量に送っていただきましたから、まずこれをどうにかしなければいけないのですがね。今回も楽しい表情のものが揃っていましたが、その中でもこれなんかは出色の出来なのではないでしょうか。

 いや、「表情」が分からないって・・・
 実は、明日からは丸2日間フリーになってしまったので、その間にたまっている仕事を片付けようと思っています。最優先は、このNさんの写真を集めた「禁断の写真館」、そして、ニューフィルのサイトの更新ですね。それと、リクエストにお答えして「かいほうげん」のダウンロードを最新号まで出来るようにはしたのですが、まだちょっとリンクを整備しないといけないところがあるので、そんなことをやっていたら、2日なんてすぐ過ぎてしまいそうです。
 ところで、これまでNaxos Music Libraryというサイトを、たまに利用してました。いや、さるネット仲間が会員登録していて、その人がIDを使ってもいいよ、と言ってくれたので、お言葉に甘えて使わせてもらっていたのですね。普段はめったに使うことはないのですが、たまに誰も知らない曲の音源が必要になったりしますから、そうい時には重宝していましたね。この間ニューフィルが演奏したニルセンの「ヘリオス」だって、曲を決める時の参考音源は、私がここから録ってみんなに聴いてもらったぐらいです。ご存じでしょうが、このサイトはダウンロードではなくストリーミングですから、そのままデジタル・ファイルを手に入れることはできないので、M-10をA/Dコンバーターとして使ってアナログの出力をデジタル・ファイルにしていました。

 それが、確かiPhoneでも使えるはずだと思って、アプリを探してインストールしてみました。これが、なかなか快適なのですね。リッピングなどをしなくても、このサイトに必要なCDの音源は殆ど揃っていますから、これだけ入れておけば、どんな曲でもiPhoneさえあれば即座に再生できる、ということになるのですからね。
 と、喜んだのも束の間、ある日、急にログインが出来なくなってしまいました。iPhone版だけではなく、PC版でも同じこと、何度やってもパスワードが通りません。そのネット仲間は、最近はずっと疎遠になっていて動向も全く知らないのですが、もしかしたら職場をクビになって会費を払えず、解約してしまったのかもしれませんね。いや、もしかしたら私があんまり頻繁に使うのに気づいてパスワードを変えてしまったとか。
 まあ、そもそもそんな「人のふんどし」がいけなかったのですから、ここはちゃんと登録することにしましょう。そんなことで気兼ねなんかしたくありませんからね。なにしろ、会費は月額がCD1枚より安い値段ですから、せいぜい使い倒してやろうじゃないですか。
aventure number : 2157 date : 2013/10/25


今日の禁断 トンテキ

 2日連続の一人だけの休日、そういう時にはまず食事に困る人が多いかもしれませんが、私の場合は日頃が日頃ですから、何の心配も要りません。というわけで、まずきのうのお昼には近所の櫻家でランチを食べることにしましょうか。土曜日でもランチをやってますから、機会あるごとに行ってます。なんたって、日替わりランチだと730円ですからね。ただ、ここのランチは人気のようで、あまり広くないお店は満席になってしまうこともありますから、注意が必要です。きのうも、家族連れが1組来ていて、大きなテーブルは満席、カウンターも半分埋まっていましたが、私が一人で行く時の指定席一番奥の「カウンターの5番」は空いていたので、そこに座ります。
 このお店では、いつでもBGMがかかっています。その曲目は、マスターの趣味なのでしょうか、いつでもジャズです。それも、ちょっとマニアックなコンボ・ジャズ、正直、このお店には似つかわしくないような渋い選曲なのですが、長く通っているといつしか馴染んできます。もちろん、同じ曲が繰り返しかかることはまずありませんから、おそらくUSENなのでしょう。それとは対照的に、いつ行っても同じ曲ばかり流しているのが南光台の鳥料理のお店「杉本」です。エンドレスでカセットか何かをかけているのでしょうか、こちらはもう曲順まで憶えてしまったほどです。小学唱歌みたいなものなのですが、アレンジが最悪、ベースが間違った音を出しているところまで、しっかり覚えてしまいましたよ。
 櫻家では、誰でも知っているような有名な曲は殆どかかりません。そこで、iPhoneにインストールしたShaznaで曲を検索させてみました。そうしたら、こんな感じ。

 確かにトランペットのソロでしたね。ほんとにこのアプリはすごいですね。でも、この間車でかかっていた曲が、何回やってもヒットしませんでした。曲が終わってMCが入ると、その曲はまだリリースされていなかったのだそうです。やはり、そういうものは無理なんですね。
 きのうの日替わりはカツ丼でした。

 これは、以前も食べたことがあるのですが、ちょっとこのお店らしくない雑な味のような印象がありました。もう1度食べても、やはりピントきません。お肉は良いのですが、ダシがやたら甘くて、せっかくの肉の味を殺してしまっているのですね。見た目も、あんまり美しくありませんね。マスターはこういうものはあまり得意ではないのでしょうか。
 別の日に行った時には、日替わりはカツカレーでした。これは、以前は通常メニューにもあってとてもおいしかったのですが、その日のはなんだかイマイチな感じでした。こちらも、やはりカレーが重すぎて、肉が生きてないんですね。あれだけ素晴らしい「特上ロース」を出しているんですから、それに恥じないようなものを、こういうところでもぜひ出していただきたいと、本気でお願いしたいものです。
 その日の晩ご飯は、櫻家の隣にあったコンビニで買ってきました。コンビニ弁当ってのは、一つだけポリ袋に入れて持って帰ると、何かものすごくわびしい気分になるものなんですね。
aventure number : 2158 date : 2013/10/27


今日の禁断 ゲームセット

 定期演奏会が終わって1週間以上、やっとニューフィルの練習が始まります。やっぱり、こんだけ間が開くとすっかりだらけてしまって、いけませんね。そこで、練習に備えて新しい「パスワード票」を作ることにしました。公式サイトの掲示板などにアクセスするのに、団員だけが知っているパスワードがあって、それを紙に印刷してみんなに配っているのですが、それをリニューアルしようと思ったのですね。つまり、今まではそれを説明するのにPCの画面だけを使っていたものを、今回はiPhoneの画面も載せてみたのですよ。こういうことをやりたいために、iPhoneがdocomoから出るのを待っていた、と言えなくもありませんからね。

 要は、こういう認証の表示が出た画面をキャプチャーして、その用紙に挿入したのですよね。この部分に「ログイン」と「パスワード」を入れなさい、という指示書です。
 そして、この画面を出させるために、URLをQRコードを読み取らせて簡単にアクセスできるように、QRコードもしっかり用意しました。それを、iPhoneで読みとろうと思ったら、なんと、どこを探してもQRコードリーダーがないことに気づきました。ネットで調べると、やはりこれはたいして必要な機能ではないということで、最初の仕様から省かれていたのだそうです。この辺が、ガラケーとの大きな違いだったんですね。まあ、ワンセグなんかはなくてもかまいませんが、まさかQRコードが読みとれないなんて、思ってもみませんでしたよ。
 それで、必要な時にはアプリをインストールせよ、ということなのですね。そこで、とりあえず検索の最初にあったこれをインストールしてみました。

 確かに、QRコードにかざすだけでしっかりURLは表示されました。ところが、そこからサイトにアクセスしようとすると、いつまでたってもつながりません。普通の認証の必要ないところは同じようにやれば簡単につながりますから、おそらくこのアプリではこういう認証のかかったところとは相性が悪いのでしょう。これでは使えません。
 そこで、2番目に出てきたこちらにトライです。

 これは、全く問題なく読み取りからアクセスまで出来ました。こんなことがあるんですね。ほんとに、実際にiPhoneを手にして自分で操作しないことには絶対に分からないことでした。これだけでも、機種変更しただけのことはありました。
 そんな「パスワード票」も出来上がったので、それを持って練習に向かいます。まずはその前に腹ごしらえでいつものモスバーガーに行ったら、ついに「冬限定メニュー」が登場していました。

 左がメンチカツフォカッチャ、去年まではフォカッチャはコロッケだったのですが、今年からメンチカツになったんですね。本当はコロッケの方が良かったのですが、まあメンチでも充分おいしかったので、これからは主にこれを食べることになるのでしょう。そして、右のお汁粉です。毎年、これが出てくると寒い冬に向かうことが実感されるメニュー、もうそんな時期になってしまったんですね。
 今日の練習は軽く「第9」を通したあとは、演奏会の反省などを出し合う「懇談会」でした。もちろん、その間にスマホで日本シリーズの経過を確認することも、みんな忘れてはいませんでした。
aventure number : 2159 date : 2013/10/29


今日の禁断 アルメニア

 今回の朝ドラは、なんせ「あまちゃん」の次ですから、誰もがそんなに期待していたわけではないでしょうが、意外な健闘ぶりにはちょっとびっくりです。最近は、確実に朝ドラ全体がレベルアップしているというか、ついにツボをつかんだというか。それは、BSでの7時半からの初回放送の前にやっている、ちょっと前の朝ドラを見れば分かります。あれは本当につまらないですね。
 もうすでにご存じのことでしょうが、ヒロインの相手の方は、しっかり「あまちゃん」にも出ていたんですね。全く気が付きませんでしたよ。

 こちらがあまちゃん。

 そして、こちらが悠太郎。改めて見てみると、確かにおんなじでしたね。彼は帝大生で、いずれは下宿先の娘と結婚するのでしょう。実は、それと同じシチュエーションにあったのが、私の両親だったことに気が付きました。私の父親は四国の生まれですが、なぜか秋田の秋田鉱専に入学します。4年生の時に学徒動員で兵役につきますが、その後復員して仙台の東北帝国大学に再入学、その時の下宿先が、母親の実家、今の私の職場だったんですね。父は、この東京、京都に次ぐ3番目の「帝大」時代最後の卒業者だったそうです。私の大先輩、でも、私が中一の時に亡くなってしまいましたから、本人からそんなことを聞いたことはありません。
 ところで、私のブログのランキングで、そばにちょっと気になるタイトルがあったので見てみたら、こんな書き込みがありました。さるアマオケが、定期演奏会で演奏中に止まってしまったようですね。なんと恐ろしい。さいわい、仙台ニューフィルの場合は本番の事故は数々あったものの、こんな風に止まることは今までに経験したことはありません。ただ、一度だけ、今思い起こしてみるともしかしたら止まることもあったかもしれない、ということはありました。
 もう10年近く前のことですから、書いてもかまわないでしょう。それは、さる世界的なソリストを迎えてのコンチェルトの時でした。もちろんソリストは暗譜で演奏していました。と、第3楽章のスコアの練習番号29の2小節前から始まるソロの部分、同じようなフレーズが繰り返されるので、ソリストは勘違いをして32からの16小節を飛ばして次の33に行ってしまったのです。そこから18小節吹いたところで、気が付いて12小節戻ります。そのまま最後まで吹いたので、結局4小節早く終わってしまいました。そのままだと完全にオケとずれてしまうところでしたが、指揮者はソロの最後のフレーズをしっかり見つけて、見事にオケを同時に終わらせたのです。
 この時私はオケの中で吹いていたのですが、ここはひたすらリズムを刻み続けている個所でした。途中から、なんだかソロと和音が違うような気になって来たのですが、もう少し続くはずのところが、いきなり金管が「ジャン」と入ったので、不思議だなあと思っていました。今改めてCDを聴きながら楽譜を見て、さっきのようなミスだったことを確かめてみると、ただ抜けただけではなく、ちょっと戻っていたのですね。ですから、最後に指揮者が合わせたのは、殆ど奇跡と言っていいことでした。
 最初は楽譜を見ながら聴いていても、間違ったところに気づきませんでした。ですから、お客さんの中には気が付いた人は殆どいなかったでしょうね。でも、我々はヒヤヒヤものでしたよ。さて、これは何の曲だったのでしょう。
aventure number : 2160 date : 2013/10/31

13/11/2-13/12/10