2001(12/12/16)-2020(13/1/23)

今日の禁断 パール

 今日は、私の祖父で、職場の前社長でもあった人の33回忌法要が行われたので、参列してきました。つまり、32年前にその方は亡くなったのですが、その日はとても寒かったことだけはよく覚えています。なにしろ、あちこちに降り積もった雪が完全に氷になっていたものですから、お通夜の準備をする時にも親戚が総出でその氷割りをやったという光景が鮮明だったものですから。まあ、32年前は確かに今よりも冬の気温がずっと低かった、ということになるのでしょうか。
 なんせ「前社長」ですから、法要には20人以上の和尚さんが集まります。身内はごく少なめに、とは言っても、やはり20人ぐらい、全国から集まってきましたね。そんな人たちが会食するのには、さるホテルの宴会場を使うのですが、そこでの席順表などを作るのも、私の仕事です。そこで、社長から渡された名簿を見て見ると、しばらく会っていなかった従兄弟たちの名前があったので、ちょっと楽しみになってきます。なんせ、私の親戚ときたら全国に散らばっているものですから、ほとんど会う機会のない人がほとんどですからね。
 今日は、そんな人たちの受け付けを任されていました。来る人の顔を全部知っているのは、私ぐらいしかいないものですから。ただ、やはりしばらく会っていない親戚などは、顔が分かるかちょっと自信がありません。案の定、一般のお客さんだと思って応対していたら、それは親戚の方だと分かって、あわてて謝ったりするようなケースも出てきましたね。まあ、ちょっと話をしていたら、すぐ昔の顔を思い出しましたがね。それとは逆に、本当に幼いころに会ったきりだったので、今日会っても絶対わからないだろうな、と思っていた従妹は、すぐに分かりましたね。もう、小さい頃の顔でそのまま大きくなっていましたから。
 そんな懐かしい思いとともに、ちょっと気が重くなるようなこともありました。これはあくまで法要なので、アトラクションみたいなものは一切やらないという話だったのに、行ってみたら、またみんなで歌を歌いたいので、フルートで伴奏をしてくれないか、と言い出したのですよ。前に叔母さんのお葬式の時と同じメンバーが集まっているので、また同じ曲をみんなで歌いたい、という話が起こっていたのだそうです。これはちょっと今頃言われても困るリクエストでしたね。だいたい、あの時作った伴奏用の楽譜などは、もう使うこともないだろうと捨ててしまってありますしね。それに、それから受け付けやらホテルへの移動やらを考えると、ウォーミング・アップの時間が全く取れません。これはかなりきついこと、いきなり準備なしでその場で吹いてろくなことがなかったことは数多く経験していますから、それは避けたいことでした。
 しかし、一応楽譜は手元にあったので、それを縮小コピーして貼り付ければ、なんとか伴奏は出来そうですから、ダメモトで準備だけはしておくことにしました。

 法要が終わってバスでこんなホテルの宴会場に移動しました。なんと、あちこちにコンパニオンのおねえさんが立って待ち構えているではありませんか。席に座って後を見ると、持ってきた楽器や譜面台を置くのにちょうどいい机があったので、そのコンパニオンさんの一人に「ここ、使っていいですか」と聞いてみて、そこに置いておきます。私の作戦としては、食事が一段落したら、ここで楽器を組み立てて外に出て、充分に音出しをして本番に備えたかったのですね。その前には、さっきのような会場の写真などを撮るのも私の仕事です。
 実際は、いきなり「歌を歌います」ということになったので、あわてて楽器を組み立てて、ほんの少し音を出しただけで演奏しなければいけませんでしたが、まあ、この間よりはちゃんと吹けたはずです。
 戻って楽器を片づけていると、さっきのコンパニオンさんが、「写真を撮ったり、フルートを吹いたり、すごいですねぇ」などと、本当に感心したように私に話しかけてきましたよ。まあ、それが彼女の仕事なのでしょうが、そんな一言で、人間なんてすごく幸せな気持ちになれるものなのです。 
aventure number : 2001 date : 2012/12/16


今日の禁断 シベリウス

 今日は、今年最後のニューフィルの練習でした。まあ、来週もまだ年内なのですが、その週は月曜日が祝日でいつもの火曜日の会場が使えないために木曜日、つまり27日に練習ということになるので、そこまで押し詰まってからやることはないだろうと、潔く今週で終わりにしたわけです。ただ、ローテーションの関係で、今週は全体の合奏ではなくパート練習の日になっていましたから、年の最後は木管パートの人だけにしか年末のご挨拶が出来ないことになりました。それにしても、ショスタコーヴィチの交響曲第5番の木管の部分だけを抜き出して一通りやってみたら、全楽章を通してもそんなに時間はかかりませんでした。まだ練習の終了時間までには20分ぐらい残っていたのに、もうやることがなくなっていたのですね。そんなに、木管のアンサンブルは手がかからない曲だったんですね。私も、指が面倒くさそうなところもほぼ解決してますから、もうあとは何もすることがありません。久々に、ストレスの何にもない演奏会が経験できそうです。その代わり、その演奏会の直前に「第9」を、これはもっと大変なパートを吹かなければいけませんから、結局それなりの負担はかかってくることになるのですが。
 パート練習は終わっても、まだ帰るわけにはいきません。引き続き、同じ場所で選曲のための技術委員会が控えているのですよ。それぞれ、別な場所で練習をやっていたメンバーが集まってくるのですから、私などは大幅に時間が空いてしまいました。結局全員が揃って会議が始まったのは、木管の練習が終わってから1時間後でしたからね。なんとも無駄な時間でした(だから、「禁断」も翌日に書かざるを得ませんでした)。
 会議自体も、なんとも実のない話に終始していましたね。ひところほどのデタラメさはなくなりましたが、こんな夜遅くまでかかってやるようなものではなかったな、というお粗末なものでした。まあ、私の場合は会場を提供している立場上、出ないわけにはいかないのが、辛いところです。
 もっとお粗末になってしまっているのが、私がニューフィル以外に参加しているフルートの集まりです。そもそもは仙台のフルーティストを全部集めた組織を作ろうというような動きがあって出来たもので、毎年開催している「フェスティバル」は、演奏を聴かせるだけではなく、フルートを作っているメーカーの人たちもやって来て、クリニックを行ったり情報交換が出来るような場でもありました。演奏会だって、著名なソリストを呼んで、ミニリサイタルのようなものもやっていましたしね。
 それが、いつのころからか、メンバーもだんだん少なくなり、そのフェスティバルの時だけ集まって、ちょこっと合奏に参加してそれでおしまい、みたいな人(私もそんな一人)も増えてきました。そういう人すらも集まらなくなって、去年などは顧問の先生たちの教え子の学生などをエキストラで集めて、やっとコンサートをでっち上げたという始末ですからね。
 ですから、もう私は今年はフェスティバルには参加しないつもりでいました。いや、一応「会員」にはなっていますが、それもすっかり縁を切ろうと思っていたのですよね。そうしたら、予定されていたそのフェスティバルが中止になったという連絡が入りました。ついに、という感じですね。組織というものは、なにがきっかけでダメになってしまうかなんて、誰にもわからないのが怖いところです。ニューフィルだけはそんなことにはならないでほしいものですがね。
aventure number : 2002 date : 2012/12/18


今日の禁断 ホルン

 震災以来、数々のメディアに登場してきた(いや、地方紙と全国紙に写真入りの記事が載ったというだけのことですが)ニューフィルが、ついに月刊誌、それも音楽専門誌に登場しました。それは、「音楽の友」という、歴史のある音楽雑誌です。最近はもっぱら音大生の愛読誌、みたいな位置づけがもっぱらで、コアな音楽ファンにとってはちょっと物足りないところもあるようですが、なんと言っても「蛙の子は蛙」・・・ではなく、「腐っても鯛」でしょうから、まだまだ侮れません。
 前から掲載予告の情報は入っていたので、さっそくきのうの発売日にわざわざ本屋さんに行って買ってきましたよ。「わざわざ」というのは、この雑誌はもちろんコンビニなどでは手に入りませんし、かなり大きな書店でも置いてない場合があるからです。それは、日ごろからリサーチ済みですから、確実に置いてあるフォレオせんだい宮の杜の「ヤマトヤ書店」へ向かいます。もっと近い「ツタヤ」や「ブックス湘南」や「未来屋書店」には絶対ありませんから。
 実は、この雑誌の記事を書いているライターさんが取材に来たのは9月でした。ですから、最短で先々月号には出るかもしれないとチェックしていたのですが、この記事はオーケストラと合唱団が交代で登場するローテーションで、その時は合唱団の番でした。そして、先月号では、隅から隅まで立ち読みしたのですが、結局このコーナー自体がどこにもありませんでした。ですから、もうこの企画は「打ち切り」になってしまったのだと思いましたよ。なんせ、音大生向けの雑誌ですから、アマオケや合唱団の記事なんて誰も読まないでしょうからね。あの取材も、結局ボツになってしまったのだろう、と。
 ですから、今月号に載るのだ、という連絡があった時には、とてもうれしくなりましたね。まあ、打ち切るにしても、ニューフィルの分だけは出してからにして欲しい、と願い続けていた甲斐がありました。

 まずは、目次から見てみます。そうすると、何やら「オーケストラ」という名前があって、「山野なんたら」というそこそこのライターの名前がありました。いや、この間来たのは、そんな奴ではなかったはずなのに。でも、それはプロのオーケストラの記事、この雑誌には、同じような企画でプロオケとアマオケの2通りの記事があるのですね。なんと紛らわしい。
 目指す記事は、企画のタイトルだけで、内容は目次にはありませんでした。でも、そのページを見てみると、確かに見慣れたニューフィルの写真が目に入りました。しかも2枚も。そのうちの1枚はこれです。

 一応私もしっかり写っているのですが、私本人が見ても最初はどこにいるか分からなかったぐらいでした。一度見つけてしまえば実はかなり目立つ位置だと分かるのですが、この写真だけで私のことを見つけられる人は、よっぽどのマニアでしょうね。
 記事の方は、知らない人が読めばニューフィルは本当に素晴らしいオーケストラだと思えるようなものでした。「弦楽器が不足している」と、ライターの人にしゃべったこともしっかり書かれてありますから、これを読んで入団希望者が殺到することを切に望みたいところです。私としては、「『かいほうげん』の内容の濃さは瞠目もの」と書いてもらえたのがとてもうれしいことです。ただ、本当は「8ページの冊子」ではなくて、「16ページの冊子」なんですけどね。
 まあ、機会があれば実物を本屋さんでご覧になってみてください。もっとも、来月号が出る頃には、今は一部の人しか見られないようになっている紙面のPDFを、誰でも見られるようにするつもりですけどね。
aventure number : 2003 date : 2012/12/20


今日の禁断 デッカ

 この間の「音楽の友」は、ニューフィルのことが載っているというので買ってきただけのことで、普段はせいぜい立ち読みするぐらいの浅〜い付き合いです。そもそも私の場合は、同じ出版社の「レコード芸術」という雑誌は毎月買ってますから、2冊も買うわけにはいきません。ただ、それは単に資料として買っているようなものですから、一度目を通したらあとはただ積んでおくだけなんですけどね。

 最新の1月号も、そんな感じ、まあ、私が輸入盤で聴いたCDがもう国内盤になっていたので、それの講評などを楽しく拝見させていただいたりは出来ました。宇野センセーは相変わらず無茶苦茶なことを言ってますし、金子センセーは雑な資料の扱いでしたね。そんな感じでパラパラと最後まで眺めていくと、読者の投書欄に「アマチュア・オケの奮闘」などというタイトルが目に入りました。うん、確か、だいぶ前にも自分が聴いたアマチュアのオーケストラの素晴らしさをとくとくと述べていた投書がありましたね。そりゃあ、今のアマオケのレベルはかなり高くなっていますから、中にはそんな、わざわざ投書したくなるようなところもあるでしょう。ニューフィルも、いつかはそんなオケになりたいものです。と、読み飛ばそうと思ったら、投稿者が「仙台市青葉区」とあるので、まさか、と思ってしっかり読んでみると、まさにその「まさか」でした。この間のブルックナーの8番をほめちぎっているのですね。第3楽章などは「ついぞ体験したことのない25分間」とまで言ってますよ。さらに、3年前のマーラーの9番でも「客席でただ涙をながすばかり」と、ニューフィルと末廣さんに最大限の賛辞を送っているのです。全文はこちらにリンクしてあります。
 ここまで私たちの演奏をしっかりと受け止めてくれている人がいることを知って、なんとも言えない気持ちです。確かに、褒められてうれしくないはずはありませんが、逆に、これだけの期待を持って聴いてくれる人に対して、とてもいい加減な演奏は出来ないな、というプレッシャーもふつふつとわき上がってきます。今以上に、責任の持てる演奏が出来るように、しっかり練習をしなければいけないと自覚を新たにするのでした。それと、こんなことを書いてくれた方はがっかりするかもしれませんが、本当に自信を持って他人に聴かせられるようになったのはせいぜい本番の1週間前ぐらいのことでしたからね。普段の練習の時でも、この方が書いているほどのレベルの演奏が出来るようになっていたい、というのが、理想ですね。いずれにしても、この2つの記事で、次回の「かいほうげん」は盛り上がることでしょう。

 もう1冊、本屋さんで見慣れない音楽雑誌を見つけました。「GAUDIO」というガウディとオーディオを一緒にしたようなタイトルで、なんと読むのかもわからないオーディオ雑誌です。なんでも、今まであった「AUDIO BASIC」という雑誌と「PCオーディオfan」という雑誌が一緒になって再出発したものなのだそうです。後者のタイトルでも分かるように、出版元は共同出版です(「FMfan」というのがありましたね)。これも、パラパラと眺めていたら、ショルティの「指環」の最新リマスター盤の「講評」があったので、しっかり読んでみると、こちらでは諸石センセーがやはり不思議なことを書いていましたね。資料に「1997年のマスターが使われている」と書いてあったことを引用して、「だから、エソテリックのSACDの方がいい音だ」などと言っているのですが、その同じ資料には、「エソテリックのSACD」に使われたのも、同じ1997年のマスターだったことも書かれてあったことには、気付かなかったのでしょうか。
aventure number : 2004 date : 2012/12/22


今日の禁断 ダイヤモンド

 今年も押し迫って来て、テレビの番組も何やら特別っぽいものが増えてきました。それに加えて、私としては大みそかには「24」の第4シーズンの全話一挙放送という予定が控えているので、BDレコーダーのハードディスクはなるべく身軽にしようと、大量に録画してあったMETのライブビューイングをBDにムーブする作業に余念がありません。結局、「指環」の後半の2作もしっかり放送してくれますから、それもしっかり録画できるようにしておかないと。これは、もうすぐ市販のBDとして発売になりますから、それと同じものがその前に手に入るのは、ありがたいことです。ただ、そこに出てくるジークフリート役の、ジェイ・ハンター・モリスは、いきなり代役に抜擢されたと大騒ぎされていた人ですが、その声には本当にがっかりしてしまいました。全然「ヘルデン」ではないのですよね。肝心の高音を力強く実声で歌って欲しいところを、すべてファルセットで抜いているのですね。もう興ざめもいいところですが、これが他の人には意外と好評だというのが、また不思議でしょうがありません。なんせ、同じようななよなよとした声しか出せないクラウス・フローリアン・フォークトが、いま世界中で大騒ぎされているのですから、困ったものです。
 でも、同じように、とても歌手とは言えないほど歌がとても下手なくそ人がリードボーカルを担当しているバンド「プリンセスプリンセス」も、世代を超えて圧倒的な人気を誇っているのですから、人の好みなどは一概に決めつけることは出来ないのかもしれませんね。でも、私はモリスもフォークトも、単なるブームに乗っただけの人で、しばらくしたら誰にも相手にされなくなるだろうと思っていますがね。
 そんな「プリプリ」の「ラストコンサート」をWOWOWで生放送するというので、これも録画しなければいけません。でも、ちょっと時間があったのでまだ録画は終わっていないのに最初から見始めたら、その画面が普通の60iだったので、ついつい見続けてしまいましたよ。こういうライブ映像というのは、なぜか(多分、ネット配信の都合?)例外なく30pなので、正直うんざりしていたところですからね。やはり、60iの方が普通のテレビで見る分にははるかにライブ感がありますよ。これは、だいぶ前に解散した伝説のガールズ・バンドが、東日本大震災の復興支援のために年間の期間限定で再結成したものの、最後のコンサートなのだそうです。それを、結局休みながらフルの3時間を全部見てしまいましたよ。別にプリプリのファンではありませんし、さっきの奥井香のボーカルは耐えがたいものがあったのですが、私としてはキーボードの今野登茂子だけは、昔からちょっと興味があったものですから。
 つまり、私の場合、それまで全く関心のなかったものが、それに関したドキュメンタリーなどを見たのをきっかけに俄然興味がわく、ということがよくありまして、「プリプリ」の場合も彼女たちの全盛期に放送された「密着取材」みたいなものを見て、すっかりそれぞれのメンバーのキャラクターに惹かれ、中でも今野にはとても親近感が持てるようになったのですね。なんたって、私もバンドではキーボード担当でしたから。だいたい、ライブ映像を見ていても、一番集中して見ているのはキーボードですからね。今回も、今野は大活躍をしていました。
 このライブでは、奥井がギターも結構うまいことを初めて知りました。リードギターの中山加奈子とツインでイントロを弾いたりしていたんですね。この人はキーボード出身だと思っていたので、意外でした。でも、ボーカルは、本当にどうしようもないですね。昔から問題があるような気はしていましたが、今ではもっとひどくなっています。やはり、「期間限定」というのは、賢いやり方なのでしょう。だから、1回見てしまえば、もう保存しておく必要もないので、ハードディスクを空けるためにも、即刻削除してしまいました。
aventure number : 2005 date : 2012/12/24


今日の禁断 ヤマト

 去年は、今頃までニューフィルの練習がありましたが、今年はもう何の予定もなくなって、普通に年末に向けての体制にシフトしています。いや、別に、私の場合は少し長い休みに備えて、「おやぢ」の原稿を書きためるぐらいのことなのですがね。おかげさまでもう充分な在庫がたまったので、あとは暇をみて新しい「かいほうげん」の準備にかかりましょう。なんせ、音友で「瞠目もの」などと持ち上げられてしまいましたから、手を抜くわけにはいきません。他の団体の演奏会のご案内も入れたいと思っているので、それに間に合うように出来れば来年の第2週目には発行させるべく、計画を立てているところです。つまり、土曜日に総会と新年会があって、それを盛り込んだものを次の木曜日に出す、という、ちょっと無茶な計画です。まあ、物理的には可能なことなので、たぶんなんとかなることでしょう。もう、今日だけで4ページ分が完了してしまいましたからね。
 去年の今頃と言えば、12月中に3つのコンサートの本番があったという、忙しい時期でした。今年は、12月初めにあった角田第九で、もう演奏会はすっかり終わってしまいましたよ。そこで、一応今年の演奏会を振り返ってみると。
  • 2月26日:仙台フィル オーケストラスタンダード「モーツァルトのレクイエム」(合唱/青年文化センターコンサートホール)
  • 5月12日:仙台ニューフィル第54回定期演奏会(川内萩ホール)
  • 11月3日:仙台ニューフィル第55回定期演奏会(東京エレクトロンホール宮城)
  • 12月2日:角田第九演奏会(えずこホール)
 という具合に、例年に比べて激減しています。これはもちろん、2年間所属していた合唱団を退団したから、そこに関連した行事がごっそりなくなったためです。でも、その合唱団には「退団」という制度はないそうで、いまだに練習予定などを知らせてくれます。ですから、最初の「モーツァルトのレクイエム」というのは、仙台市内の実力派の5つの合唱団に参加依頼があった中にうちの合唱団も入っていたので、団員のフリをして混ぜてもらったものです。と言っても、実際にそこから参加した人は私を入れて2人しかいませんでしたから、なんだかバツがわるかったですね。予定では8人ぐらい参加することになっていたのに、実際は2人だったので、指揮のJ先生に私が怒られたりして。
 でも、もう今ではすっかり合唱からは足を洗ったつもりでいます。そもそも合唱を再開するきっかけとなっていた大学時代の合唱団のOB関係も、なにかと理不尽なことがあったりしてスッパリ縁を切っています。今年は彼らにとってはなにかと多忙だったようで、他大学のOBとのジョイント・コンサートや、現役の学生の演奏会への賛助出演など、盛りだくさんのスケジュールでしたね。そんなのに全部付き合っていたら、大変なことになっていたでしょうね。
 同じOBでも、東京の団体ははるかにやりがいのある合唱団でした。私がいたころは東京まで練習に行かないとなかなかみんなと同じテンションにはなれなかったものが、最近では指揮者がマメに仙台まで来ているようなので、練習の環境は格段に向上しています。ただ、私の場合は専属のピアニストのセンスと人格が、ちょっとしたネックになってしまいました。ソロアルバムを何枚も出している人ですが、私が乗った最後のコンサートで、愛唱曲を集めた最後のステージのアドリブの伴奏に、彼がその頃出したばかりのアルバムに入っている曲を大々的にフィーチャーしていたのですね。言ってみれば、アマチュアの合唱団のステージで、堂々と自分のアルバムのプロモーションをやっていたのですよ。他の人は誰も気にしてはいませんでしたが(そもそも気がつかない)、私には耐えられないことでした。
 そんな風に、なにか許せないようなことがあれば、すぐに辞めてしまうのが私の悪い癖です。きっと、ニューフィルにはそんなことが全然ないから、20年以上も続いているんでしょうね。
aventure number : 2006 date : 2012/12/26


今日の禁断 エレクトロン

 ニューフィルで、来年の秋の定期演奏会の指揮者に5年ぶりとなる新田さんをお願いすることに決まったのは、だいぶ前のことでした。それから演奏曲目の打ち合わせに入り、こちらで夜遅くまでかかってまとめた団員の希望曲の中から、シベリウスの交響曲第1番をメインに演奏することに合意、その他の曲についても、一応双方で意見の交換が行われている、といったところが現在の状況でしょうか。いずれにしても、シベリウスの1番はもう確定なので、私としてはさっそくスコアを入手してみました。実は、シベリウスの7曲の交響曲のうち、この1番だけまだ手元になかったのですよね。
 何回も聴いたことのある有名な曲なのですが、スコアを見て初めて、第4楽章でフルートが2人ともピッコロに持ち替えるところがあることを知りました。曲を決める話し合いの時に、その資料として全部の曲の楽器編成の一覧表を作るのが私の仕事だったのですが、その時この曲の希望パートが出した編成では木管は「2.2.2.2」だったので、それを信用してしまっていました。ネット編成表にはちゃんと「2(2).2.2.2」とあったのに。
 もちろん、スコアを見ながらこの曲を聴いたことはなかったので、なにかコレクションの中から聴いてみようと思ったら、もう少ししたらEMIのバルビローリ盤という往年の名盤がSACDになって発売されるという情報が見つかったので、せっかくなのでそれまで待ってみることにしました。このCDは持ってましたが、かなりマスタリングの際にいじられているような音だったので、せっかくだからSACDとも聴き比べてみようと思ったのですね。予想通り、このSACDは、CDとはまるで別物の音でした。
 これはいずれ「おやぢ」で詳しく書くつもりですが、そのSACDのジャケットが、オリジナルのLPをそのまま使ったものであったところに、私あたりは反応してしまいます。

 厳密には、これは確かにLPと同じジャケットなのですが、SACDとはEMIのロゴマークが違っています。こういう黒いロゴではなく、現在の赤地に白抜きの「EMI CLASSICS」というロゴに変えてあったのですよ。他のメーカーのSACDはそんなことをしてはいないのに、なぜなのでしょう。ですから、これはネットで見つけたLPの画像にあったロゴを貼り付けてあります。
 この美しいジャケットを眺めているうちに、これを「かいほうげん」の記事に使えないかと思い始めました。もうすぐ出す予定の新しい号では、演奏会のメイン曲が決まったことをトップに載せるつもりでしたから、その時にこのジャケットを使えるはずです。そこで、指揮者とオーケストラの名前、それから指揮者の写真を差し替えて、こんなのを作ってみました。

 これは、すでにFacebookにはアップしてあるのですが、それよりもさらに進化して、演奏会の日にちと会場まで入っています。ただ、会場の名前を東京なんたらという長ったらしいのにするとこの幅に収まらなかったものが、呼び慣れている県民会館にしたらピッタリ収まってしまいましたよ。なんか、すべてが気持ちよく収まって、素晴らしい演奏会になりそうな気がしませんか?
aventure number : 2007 date : 2012/12/28


今日の禁断 グリーン

 私がFacebookを本格的に使い始めてから、丸1年経ったことになります。いや、前にも書きましたが、実際に登録したのは去年の3月11日だったんですけどね。ちょうど登録を終えたところに、あの地震が起きて、そこでPCの電源も落ちてしまい、それからはずっと休眠状態でした。それが、12月になってたまたま知り合いから「友達リクエスト」が届いたので、また始めることになりました。あとでその人に会ったら、「間違えてリクエストボタンを押してしまった」と言ってましたね。彼が間違わずにいたら、私はまだ一人も友達のいない状態が続いていたかもしれません。
 当初は、ブログの「おやぢ」へのリンクだけで成立させるつもりで、それ以上のややこしい間柄は極力避けようと思っていたのですが、やり始めてみるとSNSならではのレスポンスの速さに惹かれて、ついついどうでもいいようなことまで「発信」してしまうようになっていましたね。恐ろしいことです。
 最近、あちこちのFacebookで、「自分新聞」というアプリを使って、それぞれの1年間を振り返ったような「新聞」をアップしている人を見かけるようになりました。こういうアプリの中には悪質なものもあって、なにもしていないのにその人がいやらしい写真をタイムラインにアップしたようになるような、かなりヤバいものに引っかかった人を何人も見ています。ですから、極力この手のものには手を出さないようにしていたのですが、これはかなりまっとうなものだというような書き込みもあちこちで見かけたので、ためしに私もやってみましたよ。結構横長で、ブログにアップすると縮小されて字が見えなくなってしまうので、ちょっと編集して縦長にしてあります。

 やってみて分かったのは、これはその人の1年間の「いいね!」やコメントのランキングが的確に表示されている、とても役に立つアプリだということでした。リンクなどはカウントしないで、あくまで自分がタイムラインに書き込んだものだけが対象になっているようですがね。それを、ただデータを羅列するだけではなく、「新聞」の体裁をとって面白おかしく仕上げているあたりが、とてもよく出来ています。まあ、文章は定型が出来ていてそれを適当に組み合わせているだけなのでしょうが、そのデタラメさがシュールで、笑えます。
 こうしてみると、私のFacebookへの書き込みは、割とバランスが良いような気がしませんか?毎月結構満遍なく色んなネタが並んでいますしね。しかし、もちろんこれらのランキングは、あくまで他人が反応した度合に比例しているわけで、本人の望んだものとはほとんど一致していないあたりも、やはり笑えます。トップ記事などは、合唱団の「友達の友達」までが連鎖的に「いいね!」を押したので、これだけのことになっていただけなのですがね。なんせ、この写真はそのままその合唱団のホームページを飾ることになりましたから。
 その結果、私はなんだか合唱にかなりの思いを込めつつ1年間を過ごしたかのように思えてしまえるかもしれませんね。案の定、この新聞の画像に合唱団の指揮者からのコメントが寄せられました。それは、「待っているので、そろそろ復帰してみては」というものでした。とてもありがたいお言葉で、感激してしまいましたが、実は勘違いをさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。合唱の仲間だと思っていたさる若造が、奴のブログに「のさばり初めて、迷惑な話だ」と書いて以来、私は自分で合唱に参加する気持ちがすっかり萎えてしまっています。今はニューフィル一筋で、他の団体に所属することは全く考えていませんから。
aventure number : 2008 date : 2012/12/30


今日の禁断 メトロ

 いよいよ2013年の幕開けです。さっきトップページのマルCの年を直してはたと気づいたら、今年はこのサイトを始めてから15年目に当たっているのですね。なにはともあれ、そんなに長い間ウェブサイトを作り続けていたことに驚いているところです。たまに最初の頃に作ったページを見てみると、さすがにこれはもう今の水準ではないな、と感じられるところも多々ありますが、まあ、私の個人的な記録としてそのままにしておくのも悪くはないでしょう。それよりも、最近はこういうウェブサイトをチマチマ作るのはあまり盛んではなくなっているようで、日記関係は殆どブログに流れて行ってしまっています。ですから、私のサイトも、今ではアクセスはウェブサイトよりもブログの方が多くなっています。まあ、私としては、ウェブサイトはアーカイヴとして役立てていただければ、というスタンスですね。活きの良い情報はブログやFacebookでお届け、ですね。
 そんなわけで、今年の年賀状はまずFacebookから先にアップしました。それに続いて、こちらが「禁断バージョン」です。今年は絵馬の中にメッセージを書くようにしたので、このようにメディアによって使い分けが出来ます。

 今日は、年始恒例の「元朝詣り」に青葉神社に行ってきました。

 震災の時に崩壊してしまった鳥居の石片を集めて作ったモニュメントには、いつの間にかこんな文字が刻まれていました。
 例年同様お昼過ぎに行ったのですが、参拝の列が異常に長く伸びていて、石段と石段との間の平らになった石畳のあたりが最後尾でした。この神社でこんなに長い列に並んだのは初めてです。最近は何やらパワースポットのような騒がれ方をしていますし、宮司さんが有名な伊達家の武将の子孫ということもあって、人気が出ているのかもしれません。行列待ちの間境内を眺めていると、たくさんある石灯籠は殆ど震災の時に崩れ落ちてしまっていて、いまだに修復されずにパーツが地面に転がっています。鳥居同様、これらが元通りになるのはいつのことなのでしょう。
 夜には、これも例年通りウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートが生中継で放送されていました。いつもだとあとで録画したものを見ていたのですが、年賀状の追加印刷などもあったのでついでに見ていたら、去年と同じ天井に張ったケーブルの上を走るカメラからのアングルが多用されているカリーナ・フィービッヒの映像が、とても陳腐に思えてきました。1年目は斬新だと思えても、同じことを繰り返すとつまらなくなってしまうのは当たり前の話ですね。
 と、演奏が終わって客席のアップになったら、そこにいたのはあのジュリー・アンドリュースではありませんか。

 彼女は、やはりオーストリアとは縁の深い「サウンド・オブ・ミュージック」でのマリア役で、なんと言っても有名ですから、そんな縁でこんなところにも招待されていたのでしょうか。これは、さっそく画像をFacebookにアップしました。その時点では、おそらく番組のゲストたちも、何もコメントしていなかったはずですから、これは全く先入観を持たずに見ていて見つけたものです(番組の最後では、ゲストがこの件に触れてましたね)。しかし、こういう場で演奏されるワーグナーほど、場違いなものはありませんでした。呼吸をしてはいけない(@末廣さん)はずのワーグナーが、軽やかに呼吸をしているのですからね。
aventure number : 2009 date : 2013/1/1


今日の禁断 ツナミ

 お正月の三が日、1日目こそしおらしく元朝詣りなどに行きましたが、2日目からは例によって初売りめぐりです。いや、私じゃないですよ。私は朝早くから福袋目当てに街に繰り出そうとする愚妻を車で送っていくだけです。もうあの辺の駐車場なんて軒並み満車ですから、車を降りて行こうとしても待ち時間ばかりかかってなんの意味もありません。ですから、送るだけ送ったらさっさと帰ってきて、たまっていたBDの録画をチェックです、その方が、よっぽど有効に時間を使えますからね。
 まずは、「24」のキーファー・サザーランドが主演したというドラマ「TOUCH」の最終回を見てみましょう。最初のうちはなんだか意味不明の印象があったのですが、見続けているうちになんとも壮大な設定が気に入ってきました。遠く離れた世界の人たちがある数字のもとに何らかの関係を持っていて、最後にそれが見事に収束するという基本パターンは、最近になくすがすがしいものでした。ただ、後半になってそれこそ「24」では頻発している大きな力による陰謀のようなものが見えてくるのは、ちょっと残念。それが、話を続けていくためだけの設定になってしまわなければいいのですが。
 その最後のエピソードに登場したのが、日本の震災被災者が生活している仮設住宅でした。一瞬、日本でロケをやったのでは、と思えるほどよく出来ていましたが、これはもちろんアメリカで作ったセットだったのでしょう。その人たちと、アメリカに住む人とのつながりを描くというテーマはとてもよくわかるのですが、そこに登場するのが、先祖代々「サムライ」の家に伝わっている日本刀というのが、いくらなんでも我々日本人にとっては現実離れしていて興ざめでしたね。つまり、いまだにそんな風にアメリカの人たちは日本のことを見ていることが分かって、ガッカリさせられます。日本刀を、あの鹿の角みたいな形をしたホルダーに飾っているサラリーマンの家庭なんて、少なくとも日本のテレビドラマには登場しませんからね。
 年末には、ノリントンがN響を指揮した「第9」が、あちこちで騒がれていました。それももちろん放送されていたので、その録画もチェックです。いつもながらの、「ベートーヴェンの時代の演奏スタイルを再現した」というNHKによる解説には、「またか」とうんざりしてしまいます。知らない人が聴いたら本気にしてしまいますから、これはぜひやめてもらいたいものです。あれはあくまでノリントンの独断的な解釈による、単なる「当時の演奏の可能性」にしか過ぎないものなのですからね。
 それにしても、あの大きな編成はすごかったですね。弦楽器は16型、それに木管は倍管ですからね。しかも、倍にしているのは正規の楽器だけで、その上にピッコロとコントラファゴットという「特殊楽器」が加わります。つまり、普通は第9の場合の倍管と言えば、各パートをそれぞれ4本ずつの「4管編成」にして、ピッコロとコントラファゴットは4番奏者が持ち替えという形が一般的なのですが、この時のN響ではフルートパートとファゴットパートだけは「5管編成」になっていたのですよ。写真を見れば、それがどれほどの大人数かが分かります(パートごとに色分けしました)。

 しかし、この写真には、ちょっと不可解なところがありませんか?そんな感じで木管は基本4管、一部5管だと思っていたら、オーボエだけ3人しかいないですよね。しかし、椅子だけはちゃんと4つ用意してあります。これは、オーボエ奏者のうちの一人が、急に出られない状態になって(ノロウィルスとか)、あわてて代役を探したのに見つからず、そんなごたごたの中で空の椅子と譜面台を片づけることもできなかった、ということなのでしょう。なんせ、この日に演奏されたのは「第9」だけなのですから、前プロだけ4人ということは考えられませんし、そもそも「第9」だけ3人というのもあり得ません。ノリントンとN響は、年末に「第9」をNHKホールで4回、サントリーホールで1回(このときは、前プロにオルガンソロが入っています)と、計5回演奏していましたが、ちょうど録画していた時にだけそんな「事件」が起こったなんて。
 
aventure number : 2010 date : 2013/1/3


今日の禁断 アイザワ

 去年の年末には、メガネ屋さんの3割増し商品券を買いました。年を越して初売りの時には「2割増し」にしかならないのですが(その代わり景品がつきます)、その前に買っておくと1割上乗せになるのですね。今までに何回もメガネを買い替えてきましたが、思い返してみると常にこのシステムを利用していたみたいです。ですから、もう少ししたら、その商品券を持って、さらに新しい眼鏡を買いに行くことになるのでしょう。
 メガネの形には、流行がもろに反映されていますね。今隆盛を誇っている縦のサイズが極端に短い眼鏡は、もうかなり長いこと主流の座にあって、なかなか衰えを見せません。私は、この形のメガネは大嫌いなので、早くこの流行が終わってくれないかなと思っているのですが、一向にすたれる兆しを見せないのは、本当に残念なことです。ですから、今のメガネを買う時にも、殆ど選択肢はこの横長のレンズのものに限られていたので、その中でも割と丸めのものを選びました。ファッションとしてではなく、機能的にも、この横長レンズは困ったものです。私の場合、遠近両用のレンズをずっと使っていますが、横長になるとこの「遠」のスペースが極端に狭くなってしまうのですよね。それで困るのが、楽譜を見る時です。譜面台の高さが高すぎると、すごく見づらくなってしまうのですよ。
 さらに、遠近両用だと、鼻からちょっとずり落ちただけで、全然見え方が変わってしまいます。今のフレームは、最初からなんだかゆるめで、何回調整してもらっても、すぐにゆるくなってしまいます。汗をかいたりすると、なおさら滑りやすくなって、もう殆ど固定されていないような状態でした。ですから、ステージが暑いときの演奏なんかは、悲惨ですよ。メガネが下がってきても、両手がふさがっていて直すこともできませんから、もう殆ど楽譜が見えない状態で吹かなければならなかったことも何度かありましたね。ですから、殆ど暗譜していないと、とても怖くて本番をむかえられません。
 あとは、3Dの映画を見るのも大変でしたね。最近の3D用のメガネはかなり重たいので、このメガネをしている上にさらにその3Dメガネをかけると、もう簡単にずり落ちてしまいます。結局、映画を見ている間中、手でメガネを支えていなければならなかったので、もう金輪際3Dは見るものか、と思いましたね。
 でも、そんな苦労も、もうすぐ終わります。今度新しいのを買う時には、フレームだけはがっちりと固定してくれるものを選ぶつもりです。それと、最近はレンズの形ではなく、ツルのデザインにかなり凝ったものがあるようですが、私はあれだけはいやだな、と思っています。だいたい、メガネそのものもできれば顔の邪魔にならないようなものが理想だと思っていますから、あんなにゴテゴテに飾り付けるのなんて、もってのほかなんですよね。ゴーグルみたいに、やたら太いツルも見かけますが、あれだと邪魔になって横が見えなくなったりしないのでしょうか。

 そんなことを考えている人は他にもいたみたいで、こんな、「ツルのないメガネ」というものがちゃんとあるのだそうです。これだったら、視界は邪魔にならないし、圧迫感はないし、理想的なメガネなんじゃないですか。そんないいものだったら、今までに一人ぐらい実際にこれをかけている人を見かけてもよさそうなものですが、私はいまだかつて実物を見たことはありません。なんでも、鼻の部分に粘着させて固定するそうで、そこは定期的にとり替えないと、粘着力がなくなって使えなくなるんですって。それでは、なかなか見かけないはずです。
aventure number : 2011 date : 2013/1/5


今日の禁断 プラチナ

 今年のお正月は、買い物に明け暮れていました。いや、実は、今まで本当に必要で買い替えなければならないものがたくさんあったのですが、なにかと面倒くさくてつい先延ばしにしていたものが、もうこれ以上待てないという状態になったので、まとめて買った、というだけのことなのですがね。
 その最たるものが「電気釜」です。あ、最近はこんな言葉は使わないのでしょうかね。「電気炊飯器」あたりが、一般的な呼び名になっているようですね。でも、なんだかこの呼び方だと、「ご飯を炊く機械」みたいで(そのまんまですが)、なんだか味気ないような気がするのは、私だけでしょうか。「電気釜」の方が、もう少し人間的な感じのするように感じるのですが。そういえば、「魔法瓶」というのも、今はあまり使われない言葉のようですが、なんか味わいがありますよね。なんたって「魔法」の「瓶」なんですから、なにもしなくてもお湯がわいたりするのでは、と勘違いしそうなネーミングですね。
 そういえば、家電の名前というのは、味気ないものが多くないですか。掃除する機械だから「掃除機」とか、洗濯する機械だから「洗濯機」なんて、なんとベタなネーミングなのでしょう。「扇風機」なんてのも、いかにも実態が反映されていますしね。
 いや、とにかく「炊飯器」を買わなければ、というのは、なんせ今使っているのがもう30年以上前にもらったものだからなのですよ。もはや内釜のテフロンかなんかのコーティングはすっかりはがれて、いくら洗ってもお米のカスが取れないようなひどい有様になってますし、そんな年代物ですから、そもそもタイマーなんかついてないんですよ。まあ、当時はタイマーは別に買ってきて接続する、というのが一般的な使い方でしたから、ぜんまい式のタイマーを付けていたのですが、それがついに壊れてしまって、朝起きたらご飯が炊けている、という状況を作ることが完全に出来なくなってしまいました。ま、私は朝はパン食が基本ですから、それはどうでもいいのですが、さすがにもう捨ててもいいだろうという感じのものになっていましたね。
 だから、新しい炊飯器を買おうと思って、電気屋さんに足を運んでみると、もう種類が多すぎて何が何だか分からなくなってしまいます。そもそも、ご飯を炊く方式からしてマイコンだ、IHだ、圧力だ、蒸気だと、常軌を逸したバラエティで一体どれがいいのかも分かりませんし、その上に内釜の素材が一体何種類あることやら。中には、四角い形をしたものまでありますよ。こんなのは、隅のご飯をしゃもじですくえないじゃないですか(いや、内釜は普通に丸くなってました)。こんな中から一つだけ選ぶなんて、絶対不可能です。
 だから、いざ買おうとなると、もう、今日は必ず買って帰るのだと、ラダメスみたいな決意が(勝って帰れ)必要になってきます。もう気合ですね。とりあえずメーカーだけは象印に決めておきましょう。何の根拠もありませんが、タイガーだけは「魔法瓶」でひどい目に遭いましたから絶対にやめようと思ったら、なぜかここが好ましく思えただけです。

 それでも迷いに迷ったあげく、やっと「圧力IH」に決めました。ところが、いざ買って帰ろうと思ったら、現物はお取り寄せになるというのですね。確かに、きのうあたりは初売りが終わって、殆どの在庫が出払っている時期ですからね。それでも、無料で配達してくれるそうなのでお願いすると、「今お使いの炊飯器はどうなさいますか?」と聞かれました。届けに来た時に持って行ってくれるのなら、ありがたいことですが、さらに「下取りしますよ」ですって。なんと、古い炊飯器をお金を出して引き取ってくれるというのですよ。最近は、持って行ってもらうのにお金を払うのが当たり前だと思っていましたから、これはなんとありがたいことでしょう。
 ただし、「一応、動作確認をさせていただきます」ですって。うーん、うちのはそれで引っかかるかも。
aventure number : 2012 date : 2013/1/7


今日の禁断 キタアカリ

 きのうからニューフィルの練習も始り、もはやすっかり日常生活が戻ってきました。ですから、練習が始まる前の腹ごしらえにモスバーガーに寄るという日常も、戻ったことになります。1ヶ月ぶりぐらいに行ってみると、新しいメニューがありました。最近テレビのCMでよく見る「バーベキューフォカッチャ」ですね。ところが、その横には、CMには登場しない「コロッケフォカッチャ」もあるではありませんか。私は、モスのメニューの中では、冬季限定のこの「コロッケフォカッチャ」が一番好きなんです。ところが、このところ冬場になってもさっぱりこれが登場しないので、もうすっかりメニューからはなくなってしまったのだな、とあきらめていたところでしたから、これには狂喜です。もちろん、それを注文します。

 一体何年ぶりの再会なのでしょう。付け合わせのオニポテもそこそこにそのホッカホカのコロッケを頬張ります。うん、確かに憶えのある柔らかいコロッケです。しかし、なにか違和感がありました。味が前のものとちょっと違うのですね。この味はベーコン?前はそんなものは入ってなかったはず。そのためでしょうか、あの素朴な味ではなく、ちょっとおしゃれな味に変わっています。昔は田舎娘だと思っていた人に何年かぶりに会ったら、垢ぬけた都会人になっていた、みたいな感じでしょうか。まあ、それは仕方のないことなのかもしれません。今度からは、成熟した味を楽しめるようになっていたいものです。
 そんな風に、変わったところも交えつつ、新年の日常は続きます。職場では(ここからはFacebookネタ)、年が明けて年末に送った振替用紙で掃除料などを送ってきたものの集計に明け暮れています。別に、送ったからすぐ送り返せと言っているわけではなく、1年間のうちのいつか送ってくれればいいものなのですが、やはりこういうものはすぐ済ませてしまいたいという人が多くて、毎年この時期には何百枚という振替用紙が送られてきます。

 そんな中には、たまに、こんな風に差出人の欄に何も記入されていないものが入っていたりします。ATMで送金すると、金額などはきちんとチェックされますが、住所・氏名欄は何も書かなくても届いてしまうのですね。一応、「ATMを使うときは、きちんと名前を確認してください」と言ってあるのに、こういう人はなくなりません。実は、毎年こういうのが何枚か来ますから、こちらも慣れたもので、さっそく、ゆうちょ銀行の振替課に電話して教えてもらいます。ATMでは電話番号は入力しなければいけないので、そこに電話して聴くのでしょうね。
 しかし、電話に出た「Y田」というその職員は、声の感じでは年の頃50過ぎ、なんとも気のきかない男、電話をとる前にメモぐらい用意しておけばいいのに、「今書きますから、ちょっと待ってください」とか、大丈夫かな、と思うような仕事のできなさそうな人でした。結局しばらくして電話がかかってきて、差出人は判明したのですが、その時にY田が、「こういうことが無いように、お客さんにきちんと伝えてください」と言ったのにはむかつきましたね。これは、クライアントにとっては重要な情報が抜けてしまうというまぎれもないシステムの欠陥ですよ。しかも、かなり重大な欠陥じゃないでしょうか。こういう事例があることを知ったら、まずそういうことが起きないような方策を考えるのが一般企業のセオリーではないでしょうかね。それを、相手に責任をなすりつけるなんて。しかも、そのY田は、差出人の名前を間違えてましたよ。住所はちゃんとしてたので、問題はありませんでしたが。大丈夫ですか?ゆうちょ銀行。
aventure number : 2013 date : 2013/1/9


今日の禁断 ペータース

 このところ、公私共にやることが山積みの状態が続いています。振替用紙の集計が終わったかと思ったら(前回の「禁断」をブログに転載したら、なんともヒステリックな抗議のコメントが来たので、即削除です)、今日は急ぎで往復はがきの印刷を頼まれました。今までは文面をワードで作ってそのまま印刷できたのに、今日は何回やってもうまくいきません。いくらプリンターの設定を変えても、用紙に対して90度曲がってしか印刷できないのですね。結局、用紙の向きを縦横変えたらやっとうまくいきましたが、以前はそんなことをしなくても出来たはずなのにという思いが付きまといます。
 そんなことをやっていたので、今日中には「かいほうげん」を出来るとことまで仕上げるのだ、という予定を果たすことができませんでした。頑張った甲斐があって、私自身のエッセイ(ベートーヴェンの交響曲第1番の、ベーレンライター版とブライトコプフ新版との違い)は無事仕上がったのですが、もう一ネタ、「角田第9」のページまでは手が回らなかったのですね。仕方がないので、これは家に持ち帰って、明日の午前中までには仕上げるつもりです。そうしておかないと、明日の総会での議事録の起こしと、そのあとに行くであろう新年会(久しぶりに出席の予定)の写真の選定に充分な時間を割くことが出来なくなってしまいますからね。
 その間にも、「おやぢ」の原稿作りはいつも通りやらなければいけません。年末には随分頑張っていくらかの蓄えもできたものの、正月休みの間にすっかり使い果たしてしまいましたから、またいつもながらの自転車操業が始まってしまいました。そういう時には、きちんと全部聴かなくても書けるようなアイテムに限ります。去年からずっと温めていて、資料も揃えたリゲティの新しいコンピだったら、そんなに時間をかけなくても出来るはずです。
 そのコンピには、当然「ルクス・エテルナ」が入っています。そうしたら、資料の中に同じ演奏なのに時間が全然違うものを見つけてしまいました。そうなってくると、その原因を知りたくなるのは当然のことです。耳で聴いただけでは、正確な調査は困難ですが、なぜか手元に、この曲の楽譜がありました。ただ、楽譜を見ながら聴いていても、途中で落ちてしまいます。延々と続くクラスターですから、目印がさっぱり分からないのですね。たまに男声だけになったりするので、そのあたりだけを頼りに、何回か聴いていると、やっと最後まで付き合えましたが。
 結局、さっきの演奏時間の違いの問題は、片方は曲の途中で終わってしまっていることが分かり、解決しました。確かに、一瞬そこで終わったような感じになるところがあるのですね。
 楽譜を見ているうちに、これは音符を追うのではなく、ひたすら一定のテンポで小節を数えていればいいことが分かりました。つまり、この曲は最初に設定したテンポが全く変わることなく最後まで続きます。逆に、そのテンポから、リゲティが指定した演奏時間も分かるはずですね。そこで、最初に指定されている四分音符=56と、4/4拍子の小節が126あることから、
126×4×60÷56=540
という計算が成り立つことになります。これは、きっかり9分ということですよね。リゲティは、この曲を、1秒の誤差もなく9分で演奏できるように作っていたのですね。彼のことですから、これは間違いなく意識してやったことなのでしょう。それだけではありません。実は、最後の7小節では、合唱はもう歌い終わって声を出していないのです。

7小節ということは、
7×4×60÷56=30
またもや、キリのいい数字ですね。きっかり30秒の間、指揮者は歌っていない合唱団を前にしてタクトを振っていなければいけないのです。
 実は、私は1度だけこの曲を生で聴いたことがあります。東京オペラシティでのエストニア国立フィルハーモニー室内合唱団、指揮はポール・ヒリアーでした。しかし、ヒリアーがこの時どんな指揮をしていたか、全く記憶にありません。実は仙台でも、数年前さる合唱団が演奏していましたね。それは聴いてませんが、知り合いのIさんに聞けば、どんな指揮をしたのか教えてもらえるかもしれませんね。
aventure number : 2014 date : 2013/1/11


今日の禁断 カシスジンジャー

 きのうは、ニューフィルの定期総会と新年会でした。総会の方はいつもながらの「シャンシャン」大会でしたから、私としては原稿おこしが楽になって、作業上は助かるのですが、この1年の間にかなりの大きな変動があったというのに、それに対して何の意見も出なかったというのは、ちょっと不思議な気がしました。かといって、私がそこを突っ込んだりするのは藪蛇ですから何も言わないで黙っていましたよ。まあ、そのうち自然発生的になにか問題視する動きがあることを期待しましょう。それがなくても、一向に構わないことですし。
 総会が終わってから新年会が始まるまでには、1時間近くの時間がありました。私は、いつもはこういう時間が惜しいのもあって新年会からは遠のいていましたが、今年はなにしろ「かいほうげん」のネタが急を要していたので、とりあえずそれだけのためのつもりで参加することにしていました。でも、結局流れで3人のオトコが時間までのヒマつぶしにコーヒー店を探し回るなどという、予想外の展開に。どこに行っても満員で、やっと3軒目で座ることが出来た、という週末事情もあって、なかなか新鮮な体験でした。それよりも、総会の率直な感想なども聴けたのが、大収穫。
 新年会は個室に20人ほどが顔を突き合わせて、かなり親密な雰囲気で行われました。途中ジャンケン大会などもあって、盛り上がりましたね。そんな写真はFacebookページにアップしてありますので、見てください。その時に、友達ではなかった人もタグ付けしておいたら、晴れてその2人からも友達メッセージが届きました。今まで登録してあるのは知っていたのに、きっかけがなくて友達になれなかったものが、こういうことですぐ友達になれてしまうのですね。
 基本は沖縄料理だったのでしょうか。私のためのソフトドリンク系も、なかなか充実していて楽しめましたよ。普通のカクテルも「ノンアルコールにも出来ますよ」というかわいいお姉さんのお勧めで、何度もお代わりしてしまいました。ただ、このために愚妻の送り迎えの「送り」だけはさぼってしまったので、せめて「迎え」だけは果たさなければならないので、少し早目に席を立つ私でした。
 ところで、お正月にメガネを作りに行ったら、出来上がるまでに10日かかると言われてしまいました。なんと言っても、この時期は年末の3割増し商品券を使って新しい眼鏡を買う人が多いのでしょうから、おそらく1年中で最もお客さんが来るのでしょうね。でも、もし早く出来上がるようだったら連絡をもらえるようにお願いしておきました。そうしたら、今日の朝、電話がかかってきましたよ。もう出来たので、いつでも取りに来てくださいというのです。予定より3日も早く出来てしまいました。ちょうど休日で時間もありますから、さっそく受け取りに行きましたよ。
 受け取るだけなので、行けばすぐもらえるだろうと思っていたら、なんとそこには受け取り人だけで何人も待っていたではありませんか。やはり、みんな考えることは同じなのですね。

 これが、新しい眼鏡。左は今まで使っていたやつです。ですから、今回は私にとっては初めてのフレームレスとなります。実際にかけたところの写真などは、とても載せる勇気はありませんから、あとで実物を見て、突っ込んでみてください。私としては、今までよりはるかに軽くなった感じです。それと、なんと言っても近くの字がとても見やすくなりましたから、読書やパソコンは今までよりはかどることでしょう。たぶん、楽譜もかなり読みやすくなっているはずですから、練習の時が楽しみです。
aventure number : 2015 date : 2013/1/13


今日の禁断 ダルマ

 きのうの大雪は、このあたりでは前々から予想されていたものでした。何日も前から天気予報では、「間違いなく大雪になる」と言っていましたし、具体的に「20p」などという数値も出ていたので、それがどの程度の積雪であるかも、適切に分かるようになっていました。それは、このところしばらくなかったほどの「大雪」に違いないという予想、それに対してはどの程度の注意を払うべきかも、同時に頭をよぎります。
 そしてきのう、その雪は降ってきました。とりあえず車の雪を降ろそうと駐車場に下りて行くと、もうかなりの積雪、1回雪を降ろしても、終わる頃にはもう最初に除雪したあたりはしっかり積もっているというペースです。きのうの夜は「どんと祭」ですが、火入れが始まる頃には確実に大量の積雪となっているはずですから、そんな時にわざわざ出かけるのは大変。危ない目をして夜に行かなくても、昼間に行ってお飾りを置いてくるだけでも構わないはずです。
 というわけで、お昼御飯を買いがてら、近場の青葉神社まで行ってみると、同じような考えの人はたくさんいたようで、紙袋を持った人が続々と石段を登っていきます。その石段にはすでに雪が踏み固められて氷みたいになっています。これが夜になったら、もはや徒歩では登れなくなるほどに雪で覆われてしまうことでしょう。もちろん、しめ縄で囲まれたご神火となる場所には、お正月飾りなどがうず高く積み上げられていましたよ。
 結局、予報通りの20pの積雪となった今日の朝は、久しぶりの本格的な雪かきが待っていました。まずはマンションの駐車場の雪かき、そして、職場に行ったらそこの雪かきです。10台分ほどの会館前の駐車場は、新雪が全く手つかずになっていましたから、一人黙々と端からスノーダンプを使って雪かきを始めます。

 これが、その成果。ただ、こうして写真にしてみると、「雪をかいた」という風には全く見えないのですから、いやになります。つまり、後の生け垣の前の雪は、駐車場にあったのを積み上げたものだ、ということがあまり分からないのですよね。ま、いいんです。これをやっておいたおかげで、今日のご法事に集まった人たちが乗った大型タクシーは、楽々停まることが出来ましたからね。
 この雪は、東京あたりでもかなり積もったようですね。こういうことが何年かに1回はありますが、その時に決まって見せられるのが、何の防備もなく立ち往生している車や、雪道には何の備えもない靴で転んでいる人たちです。ほんとにバカじゃないかと思いますよね。なんたって日本の首都ですよ。国の中枢を担う頭脳明晰な人たちが集まって「忙しく」業務にいそしんでいるこの都会では、これだけ雪国の人から物笑いの種になっているのに、雪に対する備えというものを一切やっていないのですからね。
 実際、ノーマルタイヤで雪道を走るなどという行為は、殆ど自殺に近いものですよ。いや、バカが自分で死ぬ分にはなんの問題もありませんが、それは間違いなく凶器となって、他人に危害を与えるものに変わるのだ、という意識は、この都会の人は持つことはないのでしょうか。雪国の人たちは、冬に備えてかなりの出費をして冬用のタイヤを用意しています。東京ではタイヤを変える必要はないでしょうが、このように確実に大雪が降る時はあることを知っているのなら、タイヤチェーンぐらいは用意しておくべきですよ。
aventure number : 2016 date : 2013/1/15


今日の禁断 ワード

 月曜日に降った雪は、今日になっても溶けることなくしっかり残っています。日中の気温が上がらないので、なかなか溶けないのですよね。マンションの駐車場なども、ゆうべ入れようとしたらまだ結構雪が積もっていて、入れるのにかなり苦労してしまいました。最近、線を引き直して車道がせまくなったので、なにもない時でさえ入れにくくなったのに、雪で細かいハンドルさばきが出来なくなると、もうかなりの技術がないことには、大変なことになってしまいます。今日はニューフィルの練習で帰りは夜遅くなりますから、ちょっと憂鬱です。
 近所の細い道は除雪なんかしてくれませんから、もうアイスバーンになっていますが、かなり広い幹線道路でも、まだ路面が凍っているところがたくさんあることを、久しぶりに遠くまで走って知りました。いつものように台原から幸町まで通っている新しい道路を走ろうとしたら、まだまだ雪がしっかり氷になって消えていないんですよね。ですから、普段は80キロぐらいで走れるところが、みんなこわごわと40キロぐらいでしか走れません。
 そして、いつもの旭ヶ丘の駐車場に車を入れます。これは屋内ですから雪の心配はないと思ったら、外から吹き込んだ雪がしっかり凍っていましたよ。なにもないと思ってドアを開けてカバンを出そうとしたら、危うく滑りそうになるところでした。今日は荷物が多いものですから、慎重に歩かなければ。
 そう、予定通り新しい「かいほうげん」が出来上がったので、それを持ってきたのですよ。結局、目論見通り総会と新年会のために3ページ空けておいたところに、議事録と写真がぴったりと入りました。ただ、演奏会のチラシなどを掲載するスペースがちょっと窮屈かな、と思っていたところに、さらにもう1枚ぜひ載せたいチラシが届いたもので、間際になって別のところをちょっといじらなければならなくなりました。3ページ使っていた末廣さんの原稿をカットして、別のネタを2ページ作り、余った1ページにチラシを載せる、ということにしたのです。その差し替え用のネタも構想はあったのですが、ちょっと資料を集めるのに手間がかかりそうなので、はたして間に合うか、という時に、そういえば「ゲノフェーファ」のあらすじがどこかにあったことを思い出しました。全曲のCDがあって、そこに日本語のブックレットがついていて、その中にあらすじが載っていたのですよね。それはすぐに見つかり、テキストはOCRで簡単に取り込めましたから、それを書式に流しこんだら、ちょうど2ページになりましたよ。まさにおあつらえ向きでした。それだけではさびしいので、最近出たBDのジャケットにあった写真を加えて一丁上がりです。
 そこまでの作業はきのうのうちに全部終わっていたので、今日は朝一で印刷開始、楽々製本まで完了しました。ところが、最後のページ、つまり、一番外側の4ページ分の印刷が終わったところで、こんなヘンな文字が入っているのに気付きました。

 なんでこんなものがついてしまったかは、すぐに分かりました。印刷モードにするためのショートカット、「Ctrl+P」で、Ctrlキーを押さなかったのですね。でも、もう全部印刷は終わってますし、どうせこんなものは誰も気づかないだろうと、そのままにしておきました。気がつくのは、絶対作った本人だけですよ。それも、メガネを替えなければ分からなかったかも。いや、新しいメガネにしたおかげで、作業がはかどること、練習の時のパート譜も、今までは練習が終わると目の疲れがひどかったのに、そんなことは全然なくて、とても楽になったみたいです。
aventure number : 2017 date : 2013/1/17


今日の禁断 ゴジラ

 「かいほうげん」の発行も終わったので、やっと一息つけると思ったら、もうそろそろ今度の演奏会の企画書を作らなければいけない時期になっていたことに気付きました。いつもだとだいたい本番の2ヶ月前にはチラシやポスターが出来上がってきますから、そのタイミングで企画書と一緒にチラシを関係各方面に送りつける、というのがスケジュールなのですよ。今回は4月20日、2か月前だったら、2月の20日だから、まだ1ヶ月もあるではないか、とお思いでしょうが、最近はもう少し早めに広報活動を開始しようという動きになってきたようで、それよりも早くチラシが出来上がってくる可能性もあるのですよ。ですから、そんな場合を想定して、いつもより早めに準備しておいても決して無駄にはなりません。
 そこで、今度の指揮者のデータが印刷係の方にすでに届いていると聞いていたので、まずそれを送ってもらうことにしました。折り返し写真とプロフィールが届きましたが、写真などはいつもより解像度の高い画像が3種類もありましたよ。さすが、売れっ子の山下さん、このあたりはしっかりとしたものを用意しているのですね。いつだったか、それこそシロートがコンパクトデジカメで撮ったような写真が送られてきて、その時の印刷係ともどもこれで一体どうしたらいいのかと悩んだこともありましたが、今回に限ってはそんなことはありませんでした。その時に、チラシ用の写真はこれ、というのも教えてくれたので、企画書では敢えて別の写真を使おうかな、などと考えました。まだ先の話ですが。
 ところが、その日の夕方になったら、チラシのゲラが送られてきたではありませんか。もうすでに完成していたのですね。なんという早さでしょう。やはり、企画書の準備を早く始めておいて正解でした。
 まだ公開の段階ではないので、お見せできないのですが、ちょっとだけなら、ということで、ごく一部を。

 今回は、こんな風にニューフィルが演奏している写真が大々的にフィーチャーされていました。分かる人は分かると思いますが、これは2009年の50回定期の時のマーラーの9番ですね。本番の前に写真屋さんを呼んで「前撮り」したものでした。こんなところで役に立つとは。実は、この上の方に巨大な山下さんがいて、おっかない顔でスペシウム光線をニューフィルの頭上に浴びせる、というデザインになっているんですよ(うそですからね)。
 一応、私にもチェックして欲しいということで、団長や副団長などと一緒に送ったそうなのですが、最初っからこんなすごいのが出来てしまえば、なにも言うことはありません。ほんと、今度の印刷係の人は、かゆい所に手が届く様なデザインをやってくれます。前回はブルックナーでザンクト・フローリアンだったので、今度は何だろうと期待していたら、ウルトラマンですからね(うそですよ)。
 でも、せっかくだからなにか突っ込めるところはないかと何回も見なおしていたら、裏側に書いてある、会場の萩ホールについてのコメントに引っかかりました。「敷地内の駐車場が満車の場合は、近郊の有料駐車場をご利用ください」とあります。確かに、ここの駐車場は狭いのですが、そこには入れなかった時には、川内の「近郊」ですから作並とか秋保あたりまで行って駐車場を探さないといけないなんて、大変ですね。なんて、もちろん、これは「近隣」の間違いでしょうね。たぶん、どこかにあった文章をそのまま気付かずにコピーしたのでしょうね。ここだけはしっかり訂正するようにお願いしておきました。
 自分の文章はいろいろ間違えているくせに、他人のだとよく気がついてしまいます。最近も、CDのインフォを見ていたら有名なクリスマス・キャロル「荒野(あらの)の果てに」が、「荒れ野の果てに」となっていて、びっくりしました。こういうのは、誰に教えればいいのでしょう。
aventure number : 2018 date : 2013/1/19


今日の禁断 リッスン

 いつも職場からの帰り道の車の中では、運の悪いことに、だいたい私が前から大嫌いだった女子DJがしゃべっている時間に当たってしまいます。とは言っても、他局に替えるのも面倒くさいので、いやいやそれを聴いています。聴くのはとても苦痛なのですが、逆にその苦痛の中からなにがいったいこんな不快感を与えているのか考えてみるのも、ちょっとした刺激になって、ある時などは快感にすらなったりします。M、でしょうか。もう、そのしゃべり方のどこがいやなのか、というのは分かっているので、そんな口調や言い回し、あるいは滑舌の悪さが出てくるたびに、苦痛を喜びに変えてしまうという、ひねくれた感情を楽しんでいるのですからね。
 そんな○口○きこが、最近また神経に触るような言い方をするのを何度も体験してしまいました。それは「17日」を「じゅうななにち」と言っているのですよ。これは、私にとっては絶対に「じゅうしちにち」と発音して欲しい言葉です。要は、私の価値観だけが判断基準なわけで、誰がなんと言っても「じゅうななにち」は完璧に美しくないのですよ。同じように、「7月」を「なながつ」などと発音されようものなら、その人に対してはスマートさが決定的に欠けている、と思わざるを得ないほどの嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。
 いろいろな見解、ご意見はあるでしょうし、「7」を「なな」と呼ぶ方がふさわしい場面もいくらでもあります。虹は絶対「なないろ」ですから、逆に「しちいろ」なんて言うやつがいたら軽蔑しますからね。でも、「じゅうななにち」は許せません。
 おそらく、○口は「じゅういちにち」と混同されることを恐れて、正確を期するためにこのような言い方をしているのだと思いたいものです。ただ、これも、きちんと訓練を受けて、日本語を美しく発音するすべをマスターしているプロのアナウンサーであれば、「しち」と「いち」をしっかり区別して発音することは出来るはずです。ですから、そのような自信のなさが、結果としてそのような醜い日本語をしゃべらせているのだ、と言えなくもありません。彼女は、自らプロであることを否定しているのでしょう。
 このような、「聴き間違いを避けるために、本来の言い方を変える」というやり方は、実は様々な場面で登場します。例えば、「市立高校」などの「市立」を、「私立」と間違えないように「いちりつ」などと読み換える、というやつですね。これなどは、確かに聴いただけではどんなにきちんと話してもまずわかりませんから、説明をする時に言い換えるのは必要かもしれませんが、例えばニュースの原稿を読む時にこんな言い方をしたらばかなりみっともないことになります。ただ、最近では、これも平気でやられているようなことが増えていますから、ちょっと困ったことです。もっといやなのは、「くびちょう」という、なんだかヤクザの親分(それは「くみちょう」)みたいな言い方が、ものすごく幅を効かせているように感じられることです。もちろん、これは「首長」という、地方自治体の長を指すことばで、いままでは「しゅちょう」と発音されていたものなのですが、おそらく「市長」と混同されることを恐れてでしょうか、メディアで無責任に使われるようになってきて、最近では殆ど「くびちょう」の方が正しいかのような風潮まで生まれてきています。あの威勢のいい大阪「市長」あたりが盛んにこの言い方を広めていますから、そのうち「しゅちょう」なんてきれいごとを言っている人は排除されてしまうかもしれませんね。
 とか言っているうちに、誕生日を迎えてしまいました。歳をとった分だけ、世の中に対する文句が多くなってくるのは、決してスマートなことではありません。
aventure number : 2019 date : 2013/1/21


今日の禁断 ファンページ

 すでにFacebookではお知らせしたように、4月のニューフィル第56回定期演奏会のチラシが出来上がりました。いや、正確にはチラシそのものではなく、印刷用の画像が出来上がった、ということなのですがね。もちろん、ネットで宣伝するには画像だけあれば十分ですから、これを使ってすでに広報活動が開始されています。「臨戦態勢」に入った、ということでしょうね。まだ指揮者練習も行われていないというのに。
 このデザインは、私がやったわけではありません(あたりまえ)。ニューフィルの団員には、こちらの方面の「プロ」もいらっしゃってて、前回から全面的にお願いするようになりました。今回も素晴らしい仕上がりですね。この前の「禁断」の時点ではまだいろいろと手直しがあったのですが、こちらが希望したところは全部即座に直していただけましたからね。もちろん「近郊」も。
 この画像は、ニューフィルの公式ウェブサイトでは、サイト用の小さな画像の他に、そこからリンクして表も裏もPDFでアップしてあります。印刷もできますから、その気になればペーパー版のチラシだって作ることが出来ますから、必要な方はご利用ください。この前の55回定期の時には、ちょうど今ぐらいのタイミングでJAOのフェスティバルがあったので、たくさん刷って出演される方に持って行ってもらったんですよね。
 さらに、今回からは、Facebookページのための「カバー」も、同じ方に作ってもらいました。「カバー」というのは、Facebookの一番上に表示される幅広の画像のことです。なんたって、開いてすぐ目に入るものですから、そのスペースを使ってしっかり宣伝を行おうということです。実は、前回もカバー自体は作っていました。

 でも、これは私がチラシの画像を重ねて、無理やり横長にしただけのものでしたから、あんまり美しくはありませんね。しかし、今回は最初からカバー用のレイアウトで作っていただいたので、こんなかっこいいものが出来ました。

 これは、すでにニューフィルのFacebookページと、私のFacebookのカバーとして、すでに公開されています。もし、よろしかったら、演奏会までの間で結構ですから、Facebookに登録されている方は、この画像をご自分のFacebookのカバーにしてみてください。それだけで、宣伝効果は絶大なものになるはずですよ。
 ところが、これを作った方から、「カバーに宣伝用の文字は入れてはいけないそうです」というような、情報が寄せられました。実際、最初に送られてきた画像には、文字が全然入っていませんでした。そんな話、初めて聞きましたから、調べてみたら、確かに、Facebookページのカバーでは、規約によって次のようなことが禁止されていました。
  • 「40%オフ」、「弊社のウェブサイトからダウンロード」といった価格または購入情報
  • ウェブアドレス、メールアドレス、郵送先や、Facebookページの[基本データ]セクションに記載するその他の情報などの連絡先情報
  • 「いいね!」や「シェア」などのユーザーインターフェイス項目や、その他のFacebookサイト機能への言及
  • アクションを強く促す言葉 - 「今すぐゲット」、「友達に伝えよう」など
 でも、チラシの文字情報がこれに抵触するとはとても思えません。強いて挙げれば入場料ぐらいでしょうか。そこで、そんな心配をしないで、入場料以外の文字を全部入れてくださいとお願いして、出来上がったのが上の画像です。
 しかし、ネットでは、「Facebookのカバーには、いっさい文字を入れてはいけない」などというデマが飛び交っていますから、困ったものです。そもそも、さっきの規約は「Facebook」ではなく「Facebookページ」だけに適用されているものですし(この違い、ぜひ分かってください)、「文字を入れるな」などという規制はどこにもないのですからね。
aventure number : 2020 date : 2013/1/23

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