虎千代丸(1624〜1630)は、伊達家十八世忠宗の長子。正室徳川氏振姫との間に生まれ、五歳で将軍秀忠に謁見して刀を賜ったが、七歳で早世してしまう。
肖像画は岩佐又兵衛の筆になるといわれているが、父忠宗が愛惜の念やみがたく描かせたものと思われる。