[参加団体のデータ]


8月の2日から4日にかけて、新潟市の新潟市民芸術センター(通称りゅ〜とぴあ)に於いて、30回目を迎えたJAOのフェスティバルが開催されました。ニューフィルからはファゴットの八木沼さんとホルンの荘司さんのお二人が参加され、それぞれ体験記を投稿してくださいました。

JAO新潟大会感想記  Fg 八木沼 裕司

 JAO(日本アマチュアオーケストラ連盟)の30周年記念大会が新潟で開催され、5年前にニューフィルを指揮していただいた下野竜也先生がBオケの「ダフニスとクロエ」第二組曲を指揮されるとのこと。下野先生はその後大阪フィルの副指揮者を経てウィーンに留学され、東京国際とブザンソンで優勝され今や日の出の勢いなのはご存じの通りです。既に我々アマチュアには雲の上の方となってしまいましたので(昨年ニューフィルも断られてます)、一目ご尊顔を拝すべく、ホルンのりっちゃんと一緒に出かけてきました。以下その感想を。抽選に漏れた和重君、ごめんね〜
 8月2日朝8時に仙台を出て途中土砂降りの中3時間のドライブ。会場のりゅ〜とぴあ(新潟市民芸術文化会館)は信濃川沿いに5年前にできたばかりの立派なホール。オルガン付きワインヤード型コンサートホールと大劇場があり、大スタジオも2つあって140人オケが4つ同時に練習できます。羨ましい!なんで仙台にこういう施設が無いんだろう・・・
 会場で下野先生に早速ご挨拶できました。「あの時の田園と火の鳥は楽しかったですね」と、5年も前のつたないアマオケとの演奏会の内容もしっかり覚えていてもらったのには感激です。
 開会式には新潟県副知事、新潟市長の挨拶、新潟ジュニアオケの「こうもり序曲」と「威風堂々第一番」の歓迎演奏があり、いよいよ練習開始。といっても超難曲を寄せ集め140人(18型、4管の倍管!)でやるわけなので、とても通らない。明後日の本番に間に合うのか?!でもそこはさすが下野先生、腐らず慌てず、例の笑顔で爆笑を誘いつつ、でも厳しく少しずつ整理をしていきます。練習が楽しいって、いいですね。
 初日の夜はパート別懇親会。ファゴットはAオケ他も併せて総勢15人の竹槍部隊!越後の銘酒を堪能しつつ新潟の夜は更けてゆく・・・・
 2日めも一日中練習。午後はなんと管分奏。必死に練習した後半のメチャややこしい運指はまったく捕まらず(捕まっても吹けないが)、前半のppに「2番ファゴットうるさい」。ふえ〜、予想外だよ〜。午後の練習にはJAO総裁の高円宮も臨席されて、いよいよ雰囲気も盛り上がってまいりました。
 夜は高円宮、知事、市長他偉いさんも交えてレセプション。まずは日本唯一のプロチアリーダーチームの名人芸を堪能。いや〜、新潟に来てよかった!その後はVcHrFgPerc(手拍子)、ClFlの順で楽器別パフォーマンス。ワルツで踊る人あり、ラジオ体操あり、の楽しい一時でした。思い思いに新潟の街にまた散ってゆく人たち・・・・
 さていよいよ8月4日本番。午前中に軽くリハをこなし、下野先生から「やっと通るようになりましたね」とのありがたいお言葉をいただきました。よくぞ2日足らずでここまで仕上げたもんだと、楽員一同感心しきり。
 2時からホストである新潟交響楽団の「ローマの謝肉祭」で開演。創立70周年の伝統を誇る潟響の皆さんは3日間ずっと会場に張り付きで、我々を終始温かくもてなしてくださいました。ありがとうございます。と同時に、ホストの大変さは並じゃないですね、彼らはこの1年間通常の演奏活動はできたんでしょうか?続いて特別ゲストのカナダナショナル青少年オーケストラの「高貴にして感傷的なワルツ」と「ドンファン」。むちゃくちゃうまい、と思ったら音楽家の卵たちだとか。おいおい、そりゃ反則だよ〜
 そしていよいよ「ダフクロ」。リハとは別人のような下野先生の厳しい表情に引っ張られて、ラベル独特の世界が繰り広げられていきます。懸案の箇所も次々クリア、クライマックスの先生の笑顔は最高!やっぱりこの人は並の指揮者じゃないね。はるばる新潟まで来た甲斐があったというものです。
 休憩のあとは秋山和慶指揮A オケのサンサーンス「オルガン」を気楽にステージ上手のはるか上方席から見下ろして鑑賞。去年の自分を思い出しつつ手に汗を握る場面も。本物のオルガンはやっぱりいいなあ・・・しかしこの難曲を2日間でこれだけ無難にこなせる面々はやっぱりすごい。
 引き続き閉会式となり、来年のホスト横浜交響楽団に大会旗が引き継がれてめでたく終了。ちなみに来年は7月2527日みなとみらいホール、曲目はコープランドの3番とグランドキャニオン、指揮は現田茂夫さんと岩村力さんというニューフィルになじみのある方々。皆さんも参加されてみては?
 こういう気楽なお祭りもたまにはいいなと思いつつ、阿賀野川SAで柿の種と笹だんごを買って家路に着きました。
下野さんとの3ショット

JAOフェスティバルに参加して  Hr 荘司 りつ

 行って来ました、JAOフェスティバル。前々から話は聞いていてずっと参加したいと思っていたのですが、オケからの案内もないし、どうやって参加するのかわからなかったので、今回この話 があったときに「これだっ!」と飛びついたわけです。
 今回の会場は新潟。JAO創立30周年記念、新潟交響楽団創立70周年記念の国際大会です。"国際大会"というだけあって、カナダのナショナル青少年管弦楽団を招待したり、 フェスティバルオーケストラ(公募)にもロシア人、ドイツ人が何人か混ざっていました。
 私たちニューフィルから参加の2人はBオケ。下野竜也氏の指揮で、ラヴェル作曲 「ダフニスとクロエ」第2組曲です。一応、楽譜は事前に(一ヶ月くらい前)渡され、CDを聴いたり少しだけど練習していたのですが、いまいちよくわからないままの参加となってしまいました。そんな私をよそに練習はどんどん進んでいきます。さすが皆はよく練習してきたようで、ソロも聴きいってしまうほどでした。
 下野氏には何年か前にニューフィルに来ていただいたことがあり、その後どんどん活躍を続けているようで、今回お会いできるのを楽しみにしていました。その指導ぶりは相変わらずユーモアたっぷりで、時々笑いが起こる楽しい練習となりました。しかも丁寧で効率もよく、3日間の短い練習期間でしたが、練習が進むにつれてオケ全体がレベルアップしていくのがよくわかりました。
 Aオケの方はどうだったのでしょう?こちらはサンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」です。ニューフィルでもやったことがありますね。大変な曲です。毎回オルガン付きという 贅沢な練習だったらしいです。Aオケにいた友人(Vn)は2日目でバテバテな様子でした。3日目の午前中の練習は木管のみの練習だったようです。友人曰く「木管に最後の望みを託したんだよ。きっと。」
 かくして3日目のコンサートが無事終了し、閉会式の後、お別れの挨拶もそこそこに帰途についたのでした。

 さてさて、今回は30回ということですから、当然過去に29回開催されています。その一覧がプログラムに載っていました。東北では第3回に山形、第15回に秋田で 開催されたようです。仙台ではまだないのですね。ニューフィルの創立50周年頃には招致できるようになっているでしょうか?そのころにはきっと素晴らしいホールが。。。

来年は横浜です。指揮はニューフィルに来ていただいたことのある現田氏岩村氏です。皆さん、どんどん応募しましょう。
会場のコンサートホール

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