日時 2001331
会場 仙台市青年文化センター コンサートホール
指揮 大井 剛史
独奏 坂本 秋乃(Vn)
今村 亜紀(Pf)
曲目 ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
メンデルスゾーン/ピアノ協奏曲第1番

 仙台国際音楽コンクールのプレ企画として、オーディションを通過した東北出身の若い演奏家と、仙台のアマチュアオーケストラとの共演という画期的な演奏会が開催されました。
 ヴァイオリン4人、ピアノ2人の独奏者と、3つのアマチュアオーケストラが2日間にわたって6曲の協奏曲を演奏するというもの、ニューフィルは1日目の最初の2曲を担当しました。

指揮者は、仙台フィルの副指揮者の大井さん。
まだ
20代ですが、オケのメンバーをひきつける
魅力のある方です。
ピアノの今村さん(16歳)は、一見おとなしそうですが、
音楽は堂々たるもの。
話題性のある演奏会ですから、取材のテレビカメラ
も入っていました。
主催者が用意してくれたお弁当。
飲み物もありましたが、紙コップが少なくて、
飲めた人はごくわずか。
開演前には長蛇の列。
本番前の坂本さん(17歳)。
容姿も音楽性も大人びた方です。

 本番では、お客さんはほぼ満員の盛況。指揮者やコンマスと握手するのもぎこちない若い演奏家たちに、惜しみない暖かい拍手を送ってくれていました。
 2日目にも行ってみたのですが、観客の入りは1日目よりやや少なめ、3曲目に至っては、半分ほどしか居ないというちょっと寂しい状態でした。
 自分たちが演奏したのと同じ曲を、次の日に別のオケの演奏で聴くという、稀有な体験の機会を与えてくださった関係各位には、お礼の言葉もありません。お陰様で、とても貴重な勉強をさせていただきました。ブルッフのヴァイオリン協奏曲は、全部で3回演奏されたのですが、同じ曲でも指揮者、オケ、ソリストが変われば、これだけ変わったものに聴こえるのですから、2日連続通いつめて同じ曲を3回も聴かされてしまったお客さんでも、きっと不満などを持つことはなかったことでしょう。演奏に全力を尽くした若いソリストの皆さんと、貴重な時間を割いて参加したアマオケの皆さんに対しては、心からの賞賛を送りたいと思います。