すてきなジミーさん

Fl・A.K.


ゴールウェイ ブラ3で隣に座っていたためか、編集長であるjurassic氏にレポートの課題を出されてしまいました。パートリーダーには絶対服従なので今日はジミーさんに会ってきたことをご報告したいと思います。
 先月の5月3日、ゴールデンウィークの最中(といっても中途半端で全然ゴールデンじゃなかったと思うのですが)に千葉県佐倉市の臼井というところであの世界的なフル一ティスト、ジェームズ・ゴールウェイのコンサートがありました。新幹線に乗り、京成線にのり(上野から一時間ちょっと)はるばる会いに行ってきたのでした。そう、会いに行ってきたのです。なぜこんなに有名な人に会えたかというと、私の通っていました高校の恩師が不思議なことにジミーさんとお友達なのです。(学校にもたまにジミーさんからFAXが届いていました・・・。)恩師のお陰様様でめったにないチャンスに恵まれましてジミーさんと直接お会いすることができたのでした。
 嬉しいことにリハーサルからホールに入れて頂けてずっとききいっていました。ジミーさんの音はとてもフル−トとは思えないような音でした。フィリップ・モルのピアノのフタが全開にもかかわらず、音量が劣らない、あんなことの出来るフルーティストはジミーさんぐらいなのではないでしょうか。
 また、ジミーさんは最近新しいフエにかえて、当日は純プラチナの鼻血が出そうなくらいたか一いフエ(700万は下らない)で吹いていました。プラチナのフエは銀や金とはまた違って音がクリアなわりに冷た過ぎず、ものすごく鳴るわりにはうるさ過ぎず、とても性能のいいフエだと感じました。でも吹いている人が吹いている人だけに、楽器うんぬんは関係ないですよねえ・・・。
 そしてなによりも感動したのは彼の人柄です。演奏前にもかかわらず、楽屋にいったら気軽に声をかけてくれました。有名だからといっておごったところがなく、すこし大きくなってきたおなかをたたいて「ハッハッハ」と豪快に笑っていました。ついでにいうと写真より実物の方が若くておちゃめで素敵でした。そうしてジミーさんは楽屋にあったバナナを私たちにすすめてくれて一緒にバナナを食べました。ジミーさんとバナナを食べたなんてきっと誰もいないだろうなとちょっと優越感です。(でも喜んでいいのでしょうか・・)
 本番は申し分ないすばらしいステージでした。月並みですけれどやっぱりすごい。プログラムの内容はフエ吹きにとってはよだれが出そうな程おいしい内容でした。でもこれだけの内容を吹きこなしてしまうのは本当にすごい!こんなシンドイ曲は普通では選ばないと思います.
 なにはともあれ、非常に心に残る一日でした。ちなみにジミーさんの奥さんはフエ吹きで(非常にうまいです。ジミーさんのお弟子さんだったそうです。ジミーさんとデュエットしているCDも出ています。)帰る間際に「がんばって練習しなさいよ」とにこやかに言われたのが印象的でした。


当日のプログラム(佐倉・霧島・すみだ) 


もう1種類のプログラム(大阪・サントリー・相模原・福山) 

*ゴールウェイのディスコグラフィーはこちらまで

CD1
RD70421
フィリップ・モル(Pf)
CD2
R32C-1145
フィリップ・モル(Pf)
CD3
09026-68882-2
ジーニー・ゴールウェイ(Fl)
フィリップ・モル(Pf)
CD4
09026-68351-2
クリストファー・オリリー(Pf)
CD5
RCD25163
チャールズ・ゲルハルト指揮
ナショナル・フィル
CD6
09026-68182-2
モニカ・ハジェット(Vn)
ジーニー・ゴールウェイ(Fl)
サラ・カニンガム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フィリップ・モル(チェンバロ)

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