長谷川 陽子さん

第2回トヨタコミュニティコンサート(1992・11・21)
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲


公式プロフィール(1992年6月現在)

 東京都出身。5才より桐朋学園大学付属「子供のための音楽教室」に入室し、ピアノを学ぶ。また9才から井上頼豊氏にチェロの手ほどきを受ける。
 1985年、桐朋女子高等学校音楽科入学。またこの年、第54回日本音楽コンクール第2位に入賞。1986年には、NHK−TV特集ドラマ「東京オン・ザ・シティ」、NHK−FM「フレッシュ・コンサート」に出演。また同年、蓼科高原音楽祭賞を受賞する。
 1987年、音楽之友社主催「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」にてデビュー・リサイタルを行い絶賛を博す。
 1988年1月、小林研一郎指揮・日本フィルハーモニー交響楽団の「ニューイヤー・コンサート」において協奏曲デビューを飾り、同年8月にも再協演するなど精力的な演奏活動を始める。
 また同年、第3回アリオン賞審査員奨励賞を受賞。桐朋女子高等学校音楽科を卒業し、続いて桐朋学園大学音楽学部に入学する。
 1989年、今後の活躍が期待される若きアーティストに与えられる村松賞を受賞。6月には、NTV「オーケストラ・ハウス」に読売日本交響楽団と出演。また札幌交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と協演し、またこの年、霧島国際音楽賞も受賞する。
 この間、ビクター音楽産業専属のアーティストとして、デビュー・アルバム「珠玉のチェロ名曲集」(VDC-1350)を録音。1989年5月に、邦人女流チェリストとして初めてクラシック・ヒットチャート第1位にランクされ、注目される。
 また、指揮者G・シノーポリのオーディションに合格し、1989年9月、同じくオーディションに合格した伊藤京子(ピアノ)、渡辺玲子(ヴァイオリン)と共に、JTクラシックコンサート「花開く3人の女流ソリスト」に出演し好評を博す。また同年10月より文化庁派遣在外研修員として、1年間、フィンランドのシベリウス・アカデミーに留学。A・ノラスに師事する。(1992年5月に首席卒業し、帰国。)
 1990年5月、ロンドンにてフィルハーモニア管弦楽団(指揮:C・シーマン)とドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調 作品104 」ほかを録音。(VICC-52)
 同年12月には、カザルスホールにて「パブロ・カザルスに捧げるチェロ連続リサイタル1990」に出演。
 1991年1月には、NHK交響楽団「若い芽のコンサート」に出演。1月〜2月、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団(指揮:M・ヤノフスキー)のソリストとして協演し、大好評を博す。また10月に、第21回モービル音楽賞奨励賞、12月には新日鉄音楽賞のフレッシュアーティスト賞を受賞。
 1992年2月には、東京交響楽団定期演奏会、4月にはマンチェスターで行われる「チェロ国際フェスティヴァル」に師であるA・ノラスと共に出演するなど、リサイタル、協奏曲、録音、テレビ・コマーシャルの分野で幅広く活躍し、今最も話題になっている若手女流チェリストである。